いつものところでいつものおみくじ。
この日は用事があって、夫のみ。

夫がひいたおみくじは「吉」だった。

吉のわりに内容が良いのは
お寺の神さまが夫に気を遣ってくれたのか。


住職さん
「それ、凶も入ってるんで!」

先日、お経をあげてくださった方が
今日も気軽に声をかけてくれる。

凶もひいたことあったな、
それより大吉だけは避けたい
ところなんですけども。



9月のおみくじはどうだったかというと、

この月はオペが予定されていたので
早々に一日の日に、
奉納のお酒も供えて手術成功の祈願してた。

イン・ザ・バス



で、おみくじひいたらコレ。
大吉。



わー、フラグ立ってた。












激動の9月を抜けて、吉が出た10月は
少しは落ち着く月となるのだろうか。

時間を見つけて
なつみの最後の日を書いてるのだけど
何だかまとまりないし、しっくりこなくて
手が止まってしまっている。

迷いが多い。





迷いをふっきれるかな、と
考えごとをしに海へ出かけのに




案外、なんも考える気にならず
やる気もでない。


足元は崖。




遺影を置いて写真を撮ったあと
なつみを胸に抱え直して場所移動。

別の岩場にひとりで座り込むが
とりとめなく考えごとをしてたら
いつのまにか寝てた。

目を覚まして時計を見ると
20分ほど針が先に進んでいた。





いままでだったら、
夕方の面会予約時間を気にしてるころだ。
この場から病院までどのくらいか
絶えず意識してたはずだ。



しかし、なつみはもう病院にいない。

いない。






道端で見かけた猫に
なんとなく近寄ってみる。

「にゃんつー知ってる?
    にゃんつーここにいる?」

イタズラに話しかけるが
そっぽを向かれる。

触らせてくれる猫だけど
お話の相手をするほどヒマではないようだ。


ミルクティみたいな毛色が
枯れ枝にまじって擬態みたいだなぁ。




ふと我にかえると、
なんだか虚しい。さみしい。

さみしい思いは
スカスカした胸のなかで
風のように吹く。


もう夏は終わったんだね。

わたしは、これからくる冬の寒さに
果たして耐えられるのだろうか。