なつみは菩薩っぽい顔をしてる、と
よく思う。
お寺や神社にある仏像や
または道端のお地蔵様のような。
鎮座する像の静かな眼差し、
頬や口元の陰影は見る者の気の持ちようで
いくらでも解釈が変わる。
怒るようにも、悲しむようにも、
微笑むようにも、慈しむようにも。
それと似てるなぁと
静かな時(←寝てる)のなつみを
見ていて思うのだ。
先日のICU滞在時、
はじめて正面で向き合ったわたしの妹も
やっぱりそうだよね?
神様や仏様、キリスト、マリア、
世にある偶像や信仰のシンボルは
祈りの依代なのだと思う。
人の気持ちを投影するためのもの。
己の心の中に反射させるためのもの。
なつみを見つめていると、
静まり返った自分の内を見渡すような
気持ちになることが多々ある。
なつみの目は、
意志はともかく思考を反映しないので、
仏像と対面するのにも似た
鎮静と内省の効果を生みだす気がする。
動けないのと持たないのは別なので、
もしかすると、なつみの内側に
燃えたぎる情熱があるかもしれないし、
基本的に自分のちからで動けないものの、
怒ってる時や嫌な時は、
顔を赤くして、あきらかに憮然とするので
たまらなくかわいい…じゃなくて、
常に無表情というわけではないのだけど。
くまくんご自慢の、なつみ流、流し目。
わたしはこのクールな眼差しに
何度でも心を掴まれる。
トニー
「くまくん、漫才しようよ」
くまくん
「うん、あとで!いまはなつみ!」
トニー
「昨日もそれ」
これは激おこ大魔神ver。
すごくわかりやすく、むーーーってしてる。
なつみの視線は特別で、
とびきりの力を持っている。
少なくともわたしはそう思ってる。
なつみ、そんな顔して寝てたら
今日もまた拝んじゃうよ。
チップス食べていいですか、って。
食欲の秋がきました。 🐖