◆序章
私は長ーい間
自分の居場所を探して来た。
引越し貧乏14回
変わった職場14ヶ所(引っ越しと必ずしも同じではない)
結婚2回
同居パートナー1回
恋愛?数え切れん…
というか、あれは恋愛だったのか?
というのも含め(笑)
人間関係の完全リセット数回
これが私の居場所探しだった。

今になって知ったのは
自分の居場所は場所じゃなくて
自分の心の中にあったってこと。
それを知るまでの私の旅を
書いてみたいと思います(*´ω`*)


まずは
完全体アンドロイドKUROの出来上がりまで。
※アンドロイドの意味、わかんない人は
すみません、過去記事ちょっと振り返って読んで下さい♡ 

第1回は
幼稚園時代と学童時代の私について
書いてみようと思います。

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◆幼稚園時代まで
◎家での記憶
小さい頃から小児喘息と気管支炎があって、風邪を引くとすぐ熱が出た。
熱を出すと幼稚園は休み。
布団で1人で寝ていて、天井がぐるぐる回ったり、気が遠くなったりしていた。

両親はいつも喧嘩ばかりしていたけど、
熱を出すと喧嘩の声は聞こえなかった。
熱を出して寝ている時は、ボーッとして気持ち良かった。緊張も弛んでいたのかも知れない。

解離だったのか?
だからわざわざ体が熱を出すようになったのか?
は、わからない。
他の記憶は…無いな。
親がケンカをして
兄が意地悪で
いつも緊張していて、熱を出すと緊張が解けたことくらい。

イヤイヤ期はなかったらしい。
母はイヤイヤで困ったことは無かったと聞いたことがある。
ってか、もうその時点で
ちゃんと発達出来てなかったんだわなと思う。

◎幼稚園
幼稚園は初めての家以外の「社会」
楽しいと思った事は、無いなぁ。
というか、
幼稚園に行ってたけど、何してたのか覚えがない。
唯一、覚えてたのはおりがみの時間。

◎おりがみの時間
女の子はみんな「もも色」の折り紙を欲しがってた。
ともみちゃん、と、もとみちゃんが
「私達は『も』がつくから、もも色は私達のもの」と言って、2枚しかない桃色の折り紙を手にしてた。
みんな文句を言いながらも、そう言われると何も言えなかったらしい。
私はそれを離れて見てた。
そこにいたけど、そこにいなかった。

なんでコレを鮮明に覚えているんだろう?
確かにその光景は見てたのに、でも、そこに私はいなかった。
(おそらく解離状態だったのだろう)

◆学童期
◎兄
兄は3学年上だから、
3年生までは一緒の通学団で通学してたと思うけど、
うーん…学校での兄は全く記憶に無い。
家でも兄との思い出は
兄から常にバカにされていた事だけ。
兄はいつも何かを買ってもらっていて
私には無かった。
兄が何かを買って貰った時に
「何でお兄ちゃんばっかり?」
って言ったら
「お前は女だから必要無い」と言われた。

※思えばこの頃から既に
男は跡取りで女は嫁に行くから
息子は大事にするなどという、
昭和の常識とやらを教え込まれた。
でも現実は、嫁に行こうが関係なく
親の都合で
労力とお金を献上したか。
違うやん。昭和の常識と。
…というか、私、搾取され過ぎやろ。


◎小学校
1年から5年生までは
あまり出来事の記憶が無い。
解離性健忘?
家での両親のケンカに介入し
母を庇って返り討ちに合っていた時期なので
覚えていないのかも知れない、
 
学校では
授業中、手を上げて答えることは苦ではなかった。
学級会で自分の意見も言えた。
ただ、友達と遊ぶとか
機会はあっても
いつも自分の周りには分厚い空気の壁みたいな物があった。
人の中にいても、とても遠い感じがしていた。
いちおうそこにいるフリはしていたけど
ビンと来なかった
私達、親友になろうとか言われても
何が何やらサッパリ意味がわからず
適当に合わせてた。

6年生のある日の記憶。
同じ学級の班の子で
授業中も構わず「おふざけ」をするT君という男の子がいた。
担任の教師は
「自分達の問題は班で責任を取って解決しなさい」というやり方をさせていた。
そのK君が例のごとく、おふざけをしたので
早速「班会議」を開かねばならなかった。

変わらずやっぱりT君は
班会議でもおふざけだった。

あまりにも腹が立ってきて
私は彼のほっぺたを平手打ちした。
おふざけから一転、
「叩かれるなんて親にもされたコト無いのに…」と言って泣き出した。

は?何を言ってるの?

「悪いなら叩かれて当然なのに」
しかも、親に叩かれた事がない?
ふさけるな!
私は何度も叩かれ殴られた。
私が悪いのだから、叩かれても当たり前。
だからT君は叩かれて当たり前でしょ?
※あぁ、親の洗脳は怖い。
そもそも、なんでフザけたコイツが親に殴られてないの?
と、怒りに震えたのを今でも覚えてる。

でも、
私はやり過ぎだと
他のメンバーから非難された。
※うん、叩いちゃいかんよ。と思う。
誰かを叩いたのはコレ1回きりだったけど。

みんなそれまではさんざん一緒にT君を非難してたのに。
口なら良くて手はダメなのか。
親に叩かれる事が普通じゃない事も
班の他のメンバーから聞かされた。

ショックを受けた私は
さらに解離したであろう。
ボーっと毎日を過ごしてた。
その頃から忘れ物が多くなった。

その忘れ物の多さに
「班会議」の指示が出た。

次のターゲットは私。

さんざん非難され
T君からも
「俺の事叩きやがって!」と怒っていた。

唯一、迫害されない、自分でいられるはずの(充分解離してたけど)
学校は、
この時から地獄になった。

何度か学校の2階から飛び降りようと思ったが、
(2階じゃ死なないことがわからなかった^^;)
班のメンバーから止められた。
「私達が殺したみたいに思われるから迷惑」だと。
仕方ないから、自宅でカッターの刃を押し当ててみたけど、痛いだけでそんなに血も出るほど切れなかった。
(たぶん…カッター、刃が古かったんだろうな)

でも、学校には翌日も行かなきゃならない。
(肝心なときに熱は出なかった)
私の反省がないので、と、その日も班会議。
やはり飛び降りようとするが許されず。
逃げるように家へ帰った。

家へ帰り布団に潜っていると
班の子達がやってきて、母に直訴。
「○△ちゃんは忘れ物が多くて反省もしないからお母さんからちゃんと話してください!」
玄関から声が聞こえた。

その時の母の対応がひどい…。
「○△は、生理が来たから頭がおかしいの。だから許してやって。」

恥。女であることが猛烈に嫌だったのに、更に拍車がかかった。
本当に消えてなくなりたかった。

(…なんだそれ?!おかしいやろ!
ってか、自分の子の初潮をバラした上に、頭がおかしいと…。)

それからどうしたかは全く覚えていない。
ただもう、感情は完全に抑圧していたと思う。

私の自己否定感は促進された。
死ぬことすら出来ない。
子供も敵だ。
とにかく、隙を見せたら
大人にも子供にもヤラれてしまう。
もう二度と弱みは見せない。
早く大人になって強くならないと!

この頃にはもう、
「男っぽい着ぐるみのアンドロイドKURO」
は、ほぼ出来上がっていた。

この頃、6年生にして既に大人だった。
あっ、
「大人の男っぽい着ぐるみのアンドロイドKURO」だな。
※形容詞がまた増えてしまった(笑)
この着ぐるみ、その後40年をゆうに越えて着続けることになった。

家でも
幼稚園でも
学校でも
自分の居場所はなかった。
解離してたけど
どこか心の置き場所は
いつも求めていたと思う。

その後、長年に渡って
自分の居場所を探し続ける旅が
始まります。

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それにしても
思い返せば
あの担任教師。
そもそもその「班会議」駄目でしょ。
それ、イジメ促進教育だわ。
連帯責任を子供だけの中で取らせて、解決させようなんて
全く間違ってる!
子供に正しいこと、間違ってることをちゃんと学ぼせるのが教育でしょ。
自分は何もせず、見てもおらず
私が仮に飛び降りてたら、死なないまでも相当なケガはしていただろう。

罪深いと思う。
他の班の子たちがどうしていたかは知らない。
あの時のことは
子供達が悪いんじゃない。
あの担任教師は教育者としては失格だと思う。たぶんもう生きてもない年だろうけど。

大人になろうとするワケだ。
子供でいるとろくな事は無い。
男っぽく(強く)なるはずだ。
女なんて女々しくて弱っちくて大嫌いだ。
大人不信、子供に不信。自分に不信。

せめて強い大人になれば
自分は少なくとも虐げられないと
思うのは
必然だったのだと思う。


楽しいはずの幼稚園と小学校は
KUROの黒歴史。だったな。


そういえば大人っぽいとか
オトコっぽいとか
落ち着きがあるとか
強そうだとか。
よく言われたな。
どこに行っても着ぐるみの効果、バッチリだ。(苦笑)


ちなみに
T君のことは、後日談がある。

40歳過ぎた頃
初めての小学校の同窓会があった。
もしT君が来ていたら謝りたいと思っていた。
来てた。

あの時はごめんねと謝ると
涙ぐみながら、謝ってくれてありがとうと言ってくれた。その涙に驚いたが
彼もいろいろ大変な事があったらしく
幼い娘を連れて来ていた。
嫁に出て行かれて、ひとりで娘を育てているらしかった。
人生いろいろだな。

私はまだ、その時も着ぐるみKUROだったが
彼を叩いたことは長年ずっと心の中に痛みとして残っていた。
自分の痛みはわからない癖に、人の痛みは覚えていたんだなぁ。

追記↓

というか
この6年生の班会議事件は
私の心の中にずっとあったな。
これを思い出した時の苦しさ。痛み。
これもフラッシュバックだったのかも知れない。
心の深いトラウマだったんだな。
って
今、記事の最終チェックしながら気がついた。
同窓会でT君に謝ってから凄く楽になったもんな。

心のカラクリひとつ、解けました♪

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タイトル「自分の居場所」は
しばしシリーズ化します(^^)v

今日も読んでくれて
ありがとう♡