前にいた会社では、出張は行はビジネスクラス、帰りは場合によってはファーストクラスを使わせてくれた。

 ファーストクラスの航空券を手配してくれたわけではなく、会社でよくビジネスクラスを定価に近い値段で使っていたので、サービスでファーストクラスに格上げしてくれたのだろう。

 

 行程も比較的自由で、ブラジルのサンパウロで仕事がある時は、ロサンゼルス経由、ニューヨーク経由などが選べた。

 帰路がファーストクラスなら、ニューヨーク経由を選んでいた。

 同僚たちは、JALを使っている社員が多かったが、自分はユナイテッド航空かアメリカン航空を使っていたが、初めて南米まで行った時は、今はつぶれてしまった、ヴァリグブラジル航空という、日本で言えばJALのような航空会社を使って行った。

 

 ビジネスクラスは、ビーフorチキンなんて聞いて来ない。

 メニューを渡され、ワインを選び、メインを選んでいく。

 日本人はビール好きだが、外国人は余り食事をしながら、ビールは飲まない。

 

 だいたい1人での移動なので、淡々と飲んで、食べてと言った感じで、食事が終れば寝る。そんな感じである。

 ファーストクラスも同じようなものなのだが、食事はレストランのように本格的になり、ファーストクラスのエリアに常に1人~2人が乗客の注文に対応できるように待機している。

 

 食べていて、顔を上げれば、静かに横を通り顔を向けてくれたりする。

 そこで、声を掛けなければ素通りであるが、だいたいは、水やお酒の追加などを頼むのである。

 

 もう、長く海外出張とは縁がない生活になったので、今はどうか分からないが、正直、英語でメニューが読めないと乗れないし、一定のテーブルマナーが身に付いていないと恥をかくのである。

 

 幸い、うちの家は、テーブルマナーに厳しい家だったので、就職した時点で、フォークとナイフは外側からとか、お皿は持ち上げてはいけないなどは教えられていた。

 なので、ファーストクラスに乗ってもビビる事は無かったが、JALを選んでいた同僚たちは、堅苦しいのが嫌で国内航空会社を選んでいたのかもしれない。

 

 最近では、お箸も一般的になり、外国人でもお箸を使う人が増えており、言えばお箸も出てくる時代になったので、時代は変わったものである。

 とりあえず、ファーストクラスに乗るには、英検で言えば3級は問題ないレベルは必要ではないかと思う。

 それほど難しい級ではないが、今のFランの大学生なら、ほぼ合格できないのではと思う。

 

 感覚的には、MARCHクラスなら、少し勉強すれば思いだすと思うが、それ以下なら、どうなのかと思う。

 結局のところ、ファーストクラスに乗っているお客さん、みんな金持ちそうだった事も考えると、学歴的にはファースト、ビジネス、エコノミーの順に高くなるのではと思う。

 

 芸能人がファーストクラスで意地悪された話が、ネットに載っていたが、そもそも英文のメニューが読めないと困らなかったのか不思議である。

 そして、英語が話せないから、意地悪されても抗議できないと話していたが、最終的には怒って日本語で抗議すれば、相手も怒っていると分かり、通訳は連れてくる。

 相手に合わそうとする、恥はかかないようにしたい。何とも日本人的である。

 

 一度、ロサンゼルスで荷物が出てこなかった事があった。

 その時は、メキシコのマサトランという地方都市から到着し、ロスで泊まって日本に行く予定だったが、荷物が来ないと言ったら、航空会社のスタッフが英語で「荷物は出てこないなら、連絡先を書いて、今日はホテルに行ってくれ、後で送る」と言ってきたので、日本語で怒り狂って猛抗議したら、税関から、日本語が話せる人を連れてきて、日本語で「まずは落ち着いて、航空会社は200ドル払うと言っている、今日の所はこれで」と言ってきた。

 ちなみに、なぜ税関から通訳者が来たかと言えば、その日は航空会社の通訳が帰ってしまい、近くの税関で話せる人がいたので連れてきたようである。

 

 さっきは200ドルと一言も言ってなかったが、200ドルじゃ1着しか買えないと説明し、最後は、「200ドルを受け取ったが今後の補償を放棄するものではない」と言う書類にサインしたのである。

 とりあえず手ぶらで入国することになったのだが、やはり、怒っている感情を出すのは重要である。

 

 少し話は外れたが、英検3級程度の学力、それが、大学卒業あたりになると、とてつもなく高い要求になってしまう大学群があるのは事実である。

 ファーストクラスに乗るにはMARCHなどの学歴はマストではないが、卒業時点で中学校卒業レベルの教養が残っているか、ここは重要になるのではと思うのである。