最近、障害者雇用率がうるさく、どこの会社でも障害者を雇用していることが多いのではないだろうか。

 

 そして、この障害者雇用率が、正直なところ、健常者の人権を侵しているのが現場の肌感覚である。

 障害には、身体障害、知的障害、精神障害とある。

 

 最近の医療の発達で身体障害の方は減る傾向にあるし、身体障害については、一緒に働いていても、全く違和感はなく、能力は差、健常者と同じレベルで、個々の差の問題でしかない。

 

 しかし、法定雇用率を満たすため、最近は止むを得ず知的障害や精神障害がある人を採用せざるを得ないと聞く。

 そして、障害者全体でも、精神障害などは増加傾向らしい。

 

 ところが、この精神障害、正直、素人にはどこまでが障害が原因なのか、どこからが悪質性があるのかが全く分からないのである。

 具体的には、精神障害者として雇用している社員のストーカー行為である。

 社外の一般人へのストーカー行為なら、警察の判断になるが、社内の女性社員を待ち伏せしたり、断っているにも関わらず食事に誘ったりして、女性社員からは、自分達にも人権があり、これ以上エスカレートするなら、警察に接近禁止命令を出してもらうと、かなり態度を硬化してきている。

 

 健常者の社員にも、もちろん人権があるし、守られるべきで、接近禁止命令を出すなとも言えない。

 一方で、障害からくる理解度の問題の可能性もあるが、どこまで行けば懲戒解雇できるか、判例も少なく、健常者のラインは恐らくは適用できないだろう。

 女性の社員からは「障害があるからと言って、自分たちの権利を侵害されるのは我慢できない」とハッキリ言われている。

 

 周囲の社員は、何度も障害者の社員には注意しているし、恐らくその回数も20回ほどにはなるだろう。

 しかし、翌日には忘れてしまうので、全く効果がない。

 

 接近禁止命令が出されると最悪の結末になる。

 どう、アドバイスを周囲にしていくべきか、自分の中でもなかなか結論はないが、感覚的には、若干、女性社員の権利を優先するべきではないかと感じている。

 

 恐らく、障害者と女性社員の権利の両立はできない時がある。

 何度注意してもダメなら、最後は、障害者を懲戒解雇しかないのではと思う。

 

 障害者の懲戒解雇、正直、未知の領域で、まずは、判例検討から始めたいが、個人的には「障害者と健常者が一緒に働く」、霞が関の机上では理想かもしれないが、現場は大混乱であるし、精神障害は周囲の人権を蝕むケースも多く、不本意ながら退場いただくしかないケースが多いのではと思う。

 

 ストーカーをされている状態に近くなっている女性社員と面談をした際、「殺人などを犯し、精神疾患で無罪になるケースがあるが、被害者の人権はどこにあるのか。自分がそうなるのは、本当に嫌である。」と切実な言い方であった。

 

 障害者雇用、本当にきれいごとでは解決できない問題で、正直、法定雇用率なんて、無理があるのではないかと最近は感じている。

 

 障害者差別はしてはいけない。

 当たり前である。

 

 人には平等に人権がある。

 当たり前である。

 

 しかし、時として、この2つの当たり前が併存できないのである。