受験、残念ながら、生まれた時点で、恐らく50%ぐらいは勝負が決まっているのではないかと思う。

 親の年収、親の学歴、親の性格、この3つが良ければ、半分ぐらい受験は成功したと言えるのではないかと思う。

 

 やはり塾代にかける費用が、世帯年収500万円の家と、2000万円の家では各段に違う。

 そして、1年だけであれば、無理をして、年収の差を跳ねのけ、同じ額を塾に課金できるが、医専予備校に3年ほど通うとなると話が変わる。

 極端な話、年収2000万円の家では、10浪でも可能だが、年収500万ではそんな訳にはいかない。

 そして、親の学歴も大きい。

 うちには、小さいころから科学雑誌ニュートンがいつも家の中に転がっていた。

 その結果なのか、子供は全員理系に進んだ。

 自分自身も理系なのもあり、理系の環境は普通であるし、大学2年生ぐらいまでは、レポートの作成指導もできていた。

 もちろん、専門分野は違うので、専門性というよりは、文献の引用の仕方などを教える事はでき、学会の高校生部門には何度もエントリーしたものである。

 

 そして、親の性格、自分は子供には体罰を加えたことがない。

 また、怒鳴った事も無い。

 今では当たり前だが、20年前に体罰を一切しない親が多かったかと言えば、半分ぐらいの親は体罰をしていたのではないかと思う。

 

 うちは、年収が2000万円も無いので、予備校にはそれほど課金できなかったが、まぁそれでも、それなりに教育はできたと思っている。

 

 一方で、リクルート活動をしていると、家庭的には厳しいが、しっかりとそれを乗り越えた方にたまに出会う。

 去年も、東大を目指していたらしいが、1浪が終った時点で合格できなかったので、ランク思いっきり落とし、私立の特待生で進学し、4年間学費免除でその学力を生かし、在学中もしっかりと資格を取るなど、研鑽に務めている人に会った。

 

 そういった人は、学生、社会人問わず輝いており、自分たちのような「スカウト」する側も、一緒に働きたいと思うのである。

 

 また、何だかんだ言いながら、大学名はある程度社会人になっても影響するもので、面接などで甲乙つけ難いとか、20人採用目標で採用活動をしていても、18人しか採れない感じの時に、採るか迷っている時、地方国公立やMARCHクラスだと、19人目、20人目と、とりあえず採ってみるかって話になる。

 

 ところが、大東亜帝国クラスだと、多くは、今回は18人で諦め、人が足りなければ派遣で埋めようという話になる。

 ある意味、学力は地頭の良さを現しており、面接や面談などで話していて問題がなければ、学歴は最後の一押しにつながる。

 

 学歴は関係がないと云う人もいるが、20人採用予定で面談などの結果が1番から15番目までは確かに関係はない。

 しかし、下位になった場合、学歴は武器にならなくはない。

 

 ちなみに、成成明学クラスで在学中に資格を何も取っていない学生と、日東駒専クラスで宅建士、行政書士、簿記1級など入学後も自己研鑽を怠っていない学生であれば、日東駒専側に内定を出す可能性が高い。

 

 もっと言えば、最後の1人を採るとなった場合、MARCHで在学中にバイトに明け暮れていた学生と、大東亜帝国クラスで税理士試験で複数の科目合格者とであれば、後者を選ぶ確率が高い。

 

 親ガチャに外れても、しっかり、それを跳ねのける人、そんな人を企業は探しているのである。

 最近、年がら年中、人探しをしており、人探しが一層重要になってきている。

 

 苦労は買ってでもせよ まさに、最近になってそう思うのである。