今日は、医師国家試験の合格発表である。
知り合いの先生の何人かの研究室の中からも、当然ながら受験生がいたはずである。
医師の場合は、国家試験合格はあくまでも通過点で、一生勉強が必要な職業で、免許を取っても研修があり、その後、専門分野の専門医の資格や最終的には、指導医などの資格を目指すことになり、まだまだ長い道のりである。
色々な職業があるが、まだまだ中に資格がこれだけある仕事も珍しいのではないかと思う。
自分自身で気になっているのは、国際医療福祉大学の合格率と、下位校の入学者に対する免許取得者数が気になるところである。
年間1万人もの医師が誕生しているが、実際に業についていない医師も多く、某大学病院の院長も「せっかく卒業しても、半分しか最終的には業についていない」と、女性医師の就業率の低さに嘆いていた。
仕事に取り組む姿勢はそれほど差はないとは思うが、やはり結婚、出産、育児とライフイベントがどうしても女性の方が負担になるので、それをきっかけに医業から離れるきっかけになってしまうのだろう。
合格発表前に、何となく自分が合格するかは自己採点で分かっていると思うので、今日は、あくまでも確認の日でもある。
「合格発表」というイベント、勝者がいれば敗者もいるイベントで、一緒に学んできても、同時に合格を手にできれば良いのだが、全員が全員、そう云う訳にはいかず、中には、親友同士でも明暗を分ける事もある。
ギリギリでボーダーだった時が一番つらい。
合否が分かった瞬間、何となく距離ができてしまい、少し話しづらくなていくのである。
昔、学生の成績別の国家試験合格状況をネット上で見つけたことがあるが、上位50%以上の学生はほぼ合格で、下位10%の学生は、ほぼ不合格になっていた。
結局、学内の成績で合否がある程度分かるので、指導教員は何となく合否も分かっているはずである。
ただ、何でもそうだが、結果が出るまでは気になるのもので、とりあえず、今日、全ての結果が確定する。
ちなみに、歯科医師国家試験も今日発表で、薬剤師国家試験は24日らしい。
しばらくは、発表ラッシュが続く感じである。
