この前も学歴は必要かとの問いかけに対し「不要」という記事を見かけた。

 不要と言えば不要だし、必要と言えば必要というのが自分の考えである。

 

 採用活動に関わると、学歴と実際の採用に関しての実態が見えてくる。

 結局、会社の中で中核的な人材になっていくのは、高学歴者ばかりである。

 

 もちろん、学歴をみて人材登用などは行っていないが、コンプライアンスの詰めが正確か、企画をする上で、法的な制約をクリアしているか、現在の最新技術を検討したかなど細かな詰めまでしっかりなされているのが、高学歴者に多いのである。

 

 東大の受験で必要な技術は、知識量もさることながら、間違えない技術、ケアレスミスをしない技術と聞いたことがある。

 そう考えると、何となく高学歴者はしっかりと、何事も詰まっているのが理解できる。

 

 もちろん、全てが高学歴者ばかりかと言えば、たまに高卒もまざるが、会社内での地位が上がれば上がるほど高学歴者の占める割合が増えてくるのである。

 

 そして、最近の人材確保の中で、高学歴だけど昇進を望まない女性の存在が、この人材活用が重要ではないかと気づいてきた。

 高学歴の女性、その配偶者も高学歴で、医師や弁護士、公認会計士と十分に専業主婦でも食べて行けるほどの収入はある。

 

 このため、会社ではマネージャー職を望まない人が一定数おり、学歴的には、お茶大や旧帝大、一橋大などもいる。

 そして、数は少ないが東大女子もいたりする。

 

 学歴は本人たちは言わないが、同期などでは「上に行けば良いのに」と噂になっていたりする。

 この人たちの仕事は相当正確で、ち密な事も多く、会社としても宝の持ち腐れになってしまっている。

 

 責任は軽いが、チーフマネージャーなどの補佐役として活用できないかと最近考えている。

 正直もったいなすぎるし、是非、能力は生かしてほしいものである。

 

 こんな自分の経験から、学歴で人を判断することは難しい面もあるが、結果的に学歴は偏ってしまうし、結局、採用時にリスク回避を考えれば、同じような入社時の点数なら高学歴者を採用してしまうのである。

 

 下の子は、とにかくケアレスミスが多く、もう少しケアレスミスを無くす高学歴者の問題の解き方を今後学ばせた方が良い感じである。

 どこかで、いい加減な性格で、「まぁいいや」と頭をよぎることがあるようである。

 感覚的には、100問あれば、あと3問ケアレスミスを無くしたり、しっかり考えれば答えが出せるようになれば、国家試験も合格にかなり近づくのではと思う。

 

 下の子もあと2週間で再び大学に戻る。

 少し正確性を学ぶ訓練をアドバイスできないか、考えてみたいと親として思っている。

 

台風は来ない感じだが、しばらくは雨が続きそうである。