上の子も、下の子も夏休みになって、一段落と言った感じである。
そんな2人の大学生から話を聞くと、目標が目的化してしまい、大学の学業不振になっている学生が少なからずいるようである。
例えば、「東大」に入るのが目標だったのが、その先、目的を設定していなかったので、入ることで満足してしまい、学業が疎かになっている学生がいるのである。
大学というものは、生きていく中での通過点であって、それが目的ではないが、特に、受験のために家族が全ての力を注いだ場合などに時折起きている感じである。
そして、意外にも現役生では入学することが目標化する例は少ない感じで、浪人生に多い感じである。
確かに、1年とか勉強を続け、合格できるか本当に分からないまま、受験の日を迎え、合格したら、合格すること、入学することが目的化するような気がする。
一方で、再入学の学生の場合は、一度大学生を経験しているので、合格することは通過点であることが分かっている感じである。
下の子の周囲には、やはり若干だが、つらい浪人生活の末の合格からか、合格することが目的化していた学生が少なからずいるようで、大学1年生にも関わらず、十分な成績が修められていないようである。
医学部や獣医学部の受験は、合格できない場合、何浪まで頑張るか少しビジョンが必要で、例えば1浪で合格出来なければ、進学先を変更するなど「諦め」られるか、そこも重要ではないかと思う。
模試で一度もD判定以上を取った事がなく、E判定でもギリギリのE判定でない場合、正直、浪人しても翌年も厳しい可能性が高い。
年間数百万円が必要な予備校に行くなら別だが、浪人して大手予備校に通うスタイルなら、1年の浪人で頑張っても判定を2ランク上げるのが限界と考えて良いと思う。
もちろん、D判定上位からA判定は可能性はあるが、E判定中位から1年間でB判定に持っていくのは相当な努力が必要で、なかなかそんな学生は多くはない。
恐らくだが、現役の時、11月の最終の模試でE判定中位だったが、1浪の末、普通の予備校から医学部や獣医学部に合格できれば、何となく相当の勉強量を積んだ可能性が高く、そんな学生が合格が目的化してしまうのかなと想像してしまう。
上の子の同級生でもいたのだが、合格が目的化、非常に残念でならない。
一部の学科で受験が激化しているので、そうなるのかもしれない。
そして、2浪以上は最近は普通の学部にはほとんどいなくなり、浪人することがかなりリスクになりつつある。
2浪すれば、就職の時も少し異質で見られるし、他学部への転向の判断が難しくなる。
感覚的には、現役E判定で中位以下なら、1浪の時には、他学部も受け進路選択を広げておき、惜しい不合格なのか、全く届かない不合格なのかをしっかり見極め、進路は選択すべきなのだろうと、合格が目的化した学生を見ていて感じた。
補欠や得点開示で惜しい不合格なら、翌年合格の可能性もあるが、ボーダーから5%以上得点が下回っていれば、厳しいと言わざるを得ない。
下の子の同級生、何人もが2年生に進めないのかなと考えると、大学も合格が目的ではない事を本気で教えた方が良いような気がする。
それにしても、今日も暑そうである。