今日、公立化に揺れている千葉科学大学の公立化問題で、第4回目の会議が開かれる。

 

 正直、人口規模で10万人以下の市町村が大学を持つのは難しく、少子化で経営効率を追求する都心の大学で大規模化が進む中、まず財政負担に耐えられなくなるのは目に見えている。

 どういった結論になるのか気になるが、地元の財政負担を考えれば、公立化は正直、すべきではないと思うし、閉校や系列の岡山理科大に吸収し、学生も費用補償を行った上で、移転するのがベストだとは思う。

 

 やはり、薬学部は、国家試験合格率が新入生に対して60%は欲しいが全く手が届いていない。

 千葉県内には複数の薬学部があり、千葉科学大学が首都圏からのアクセス面では、地の利的には一番厳しい。

 

 どのような結論になるかが注目されるが、おおよそ、規模を縮小すれば公立化すると言った結論になるのではと思う。

 そして、事業主体も加計学園一択ではなく、5年~10年の契約期間を経て事業主体を変えることができる仕組みにする可能性はある。

 さて、それを加計学園側が飲むかである。

 良くも悪くも、岡山理科大獣医学部の設置で注目を浴びた。

 大学の公立化で財務は安泰、役員も安泰と言った加計学園の新たなビジネスモデルとの警戒感はあるはずである。

 

 実績が上がらなければ、役員を少なくともクビにするのが、この手の事業の常識である。

 銚子市にコンサルや弁護士法人などが付いているか、どうかだが、弁護士が付いていれば、常識的には、理事会の理事の過半を加計学園側の理事ではない状態にするようにアドバイスをするだろう。

 そして、大学の固定資産についても、賃料をふっかけられないように、市の第三セクターに移管するか、加計学園との契約期間の賃料を確定させてからの契約にはなるだろう。

 結局は、コンサルや大手の弁護士法人を入れて隙が無いように契約内容を作成する必要がある。

 

 どこまでできるかが分からないが、物事はお願いに行った方が不利なので、お願いを受ける側はできるだけの条件を出すのが定石である。

 加計学園のビジネスモデル、通用するか気になるし、そして、相手が田舎の市役所なので、専門の弁護士などが付いているかも気になる。

 もし、銚子市が専門の弁護士を雇わないと踏んで加計学園が効率化を仕掛けたなら、ビジネスとしては加計学園の勝ちになる。

 加計学園は、間違いなく敏腕弁護士が付いており、表面上の主張だけでなくしたたかに準備は普通はする。

 

 加計学園、何と言っても、最高裁元判事、木澤弁護士が監査に名を連ねている。

 そのつながりで、当然、敏腕弁護士も付いているだろう。

 

 当然ながら、法的には漏れが無いように仕掛けてくるので、市役所がこの問題にどう弁護士を介入させたか、そこが大きなポイントだろうと思う。

 

 夕方にはおおよその結果が分かるだろう。

 少し千葉科学大学の行方が気になっている。