2025年度のベネッセマイナビの偏差値一覧が公開され、獣医系を拾ってみた。

 

 そもそも、この偏差値一覧、どのように作るかというと、前年の受験生の合格、不合格の情報を集め、模試での偏差値や共テの結果を入力させ、そこから判定している。

 したがって、今回の判定は、2024年度受験生が11月の最後の模試での学力を基に、基本は作成しているが、毎年、月単位で更新されるので、新年度の模試の結果や受験生の志望動向を若干、加味して判断しているのだと思う。

 

 去年11月時点での模試の結果で酪農大なら、偏差値65の学生で半数が合格し、半数が落ちたそんな結果から割り出したのが今年の偏差値である。

 

2025年度のC判定のラインは以下のとおりである。

酪農学園大 65

北里大   66

日本大   66

日本獣医大 67

麻布大   64

岡山理科大 61

 

 少し岡山理科大が水を開けられた感はある。

 

 ただ、河合塾の偏差値一覧では、そこまで間があいた感じにはなっていないので、誤差が若干あるのかもしれない。

 特に、麻布大と北里で偏差値が2離れ、北里大の方が上というのは少し怪しい気がする。

 

 この結果をどう見るかは難しいが、感覚的には、序列や難易度に大きな変化はないとみて良い。

 

 そして、岡山理科大は理事長が先月交代したらしく、体制が変わるようである。

 

 そして、酪農大は入試に独自テストを復活させる予定で、少し様相が変化しそうである。

 

 酪農学園大は、去年、生物の科目で植物に関する分野が多く出題されており、少し入試の出題傾向に変化の兆候があるのが要注意である。

 

 岡山理科大は、私立獣医系大学の中で私獣協に唯一入っていないが、それ以外の国立まで加盟している、全国大学獣医学関係代表者会議には加盟しており、遅れて入った団体はあるものの、何となく大学間の組織でも受け入れが進みつつある感じで、今回の理事長交代で少し変化があるかもしれない。

 

 獣医師は、小動物を診る獣医師が飽和状態である反面、大動物を診る獣医師が不足しており、獣医師全体では今後、この専門性の偏在を解消するまでは、なかなか新設などが難しいのではと思われる。

 

 そういった面では、しばらくはこの偏差値60前後での団子になった状態に変化はないと思われる。

 そういえば、この前、知ったのだが、日本医科大学と日本獣医生命科学大、経営母体は同じで大学も隣同士らしいのである。

 

 学生同士の交流や授業の交流はないらしいが、少し意外だった。

 医学部と獣医学部の両方を持つ大学、日大、北里大、日本獣医大と半分になる。

 

 どういった経緯で両方持つことになったか、そのうち調べたいと思う。