明日、銚子市にある千葉科学大学の公立化問題に対する会議が銚子市役所である。

 

 言わずと知れた加計学園グループの大学で、銚子市に公立化を求めているが、銚子市は難色を示している感じである。

 

 確かに、人口数万人の街に大学を持つのは相当な負担だろうと思う。

 6月30日に開催されるが、そろそろ、学生募集要項などをオープンにしなければ、学生の募集活動にも影響が出かねない。

 

 今回で結論が出るとは思えないし、何かサプライズも期待できない。

 今後は、多くの私立大学で少子化による影響で同じような問題が起きるのではと思う。

 

 加計学園全体の経営を考えれば、あっさり撤退の方が良いとは思う。

 経営は常に順調に拡大できるわけではなく、陽があたる日もあれば、日陰になる日もある。

 

 その先の会議がいつあるかは不明だが、2~3か月に1回のペースで開催されてる感じで、次は9月頃ではないかと思う。

 銚子市にとってみれば、1日でも長く私立として残っている事がプラスなのではないかと思うので、極力結論は先送りだろう。

 

 さて、どのような内容になるか、この問題、加計学園グループ全体の問題にもなるので、少し注目に値すると思う。

 

 そして、昨日、少しだけ仕事上で東京女子医大のOGの方と話す機会があった。

 「あんな事になって、恥ずかしくて母校の名前を出せないよ」と話していた。

 

 あれだけ名門の診療科を持っていたのに、今ではだいぶ落ちた感じがすると話されていた。

 信用を失うときは早い、その象徴ではないかと思うし、寄付金を積んで合否判定をしていた、かなりダメ押し感が強い。

 

 至誠会の中で不正に給料が払われていたのは、会の中の話なので外部の人間はとやかく言えないかもしれないが、文科省が出している通知に反して、寄付金の多寡を合否に使っていた。

 これは、多額の公金での補助を受け取る大学としては、正直、アウトだろうと思う。

 

 そして、一般入試で入ったOGたちも、周囲からは「寄付金で入ったんじゃないの」とみられかねない。

 大学に関しては、不正で入ったとは、一番言われたくないことの1つではないかと思う。

 もちろん、ほぼ全ての大学はまっとうに試験をしているとは思う。

 

 なので、余計に女子医大の寄付金額による合否判定、まずい気がする。

 日大などの例を考えれば、理事長の引責は避けられないのではないかと思う。

 

 そして、この問題、文科省としては規律に反した行為であり、他の大学の手前もありかなり厳しく処断すると思われる。

 

 子供が少なくなり、どこの大学も必死だが、地方の大学でも健闘している大学もたくさんある。

 漫然と民間の会社のごとき経営ではなく、学生が集まる工夫など、業界の特徴をしっかりつかみ学校経営をしていかねばいけない象徴的な事象ではないかと思う。

 

 とうとう、7月になる。

 去年、ちょうどこの時期から、模試の結果が振るわず、少し思いを巡らせていたのを思い出す。