仕事にはボーナスがない仕事も結構ある。

 

 自営業以外にも、派遣社員やアルバイトにはボーナスはない。

 そして、ボーナスという制度、これほどまとまったお金をくれるのは日本特有の制度らしい。

 

 退職金制度は、どの国でも多少あるらしいが、退職金制度も日本ほどまとまったお金を払わないようである。

 

 この日本特有のボーナス制度に似た制度として、業績に応じて1年間の終わりに欧州では社員に払うような制度があり、それがボーナスに代わるものと言えばそうである。

 

 昔、日本でもボーナスは年に3回支払う会社が多かった。

 3月に会社の業績に応じて支払うのである。

 

 欧州の年度末に1回支払う制度に近いような理由で、払っていたようである。

 よく、年金暮らしに入ると、ボーナスが欲しいと聞くし、年俸制の仕事の場合、12カ月に分割して支給してもらう人もいれば、6月、12月だけ多めにして支給してもらう人もいるらしい。

 

 このボーナス、今は、学費を払う大きな財源になっている。

 右から左になるが、ボーナスがなければ学費を貯めておく自信は正直ない。

 

 日本人の貯蓄が過去最高になったらしいが、もしかしたら、貯蓄行動とボーナスには大きな因果関係があるのかもしれない。

 毎月コツコツと貯金はしているが、ボーナスほどは貯まって行かない。

 

 そして、企業の社員として役職でいられる期間の先も見えてきた。

 すなわち、まとまったボーナスがもらえる終わりの時期が近付いているのである。

 

 いわゆる役職定年や年齢による降任になると、ボーナスも減るし、その後は数年で本当に定年退職になってしまう。

 そして、組織で勤めれば必ず定年は来る。

 

 医師でも大学病院などで勤務している場合、多くが65歳で定年になり、民間の病院でも比較的70歳までに定年になるところが多く、免許があるからと言って、永遠に勤務できるわけではない。

 

 組織を離れれば、自営になった場合、当然ながら、ボーナスはなくなる。

 自分自身の定年までは少し時間があるので、今よりは65歳まで働くような制度になっているのかもしれない。

 しかし、確実に65歳でボーナスはなくなるので、子供たちには確実に就職してもらいたいし、年金で子供はさすがに養えない気がする。

 

 ボーナスが学費に消えていくが、65歳になればボーナスそのものが無くなり、もしかしたら、寂しい感じになるのかもしれない。

 昨日、ボーナスが払われた会社が多かったのか、ATMにやたら人が並んでいた。

 ボーナスがある仕事で良かったと最近思う。

 6月、12月ともう少しボーナスを楽しみに仕事をしていきたい。