河合塾の偏差値一覧を改めてみてみると、私立は以下にようになっている。

 

易化 酪農大、日大

難化 麻布大

 

国立は

易化 鹿児島大

難化 農工大、山口大、岐阜大

 

 と言った感じで、他は現状維持である。

 そもそも、国公立獣医で合格する学力があれば、私立医学部に行けるレベルなので、志をもって入学する学生も多いと思われ、国公立は医学部の補完的な立場とは違う立ち位置であり、難化する大学は今後も増えるのではと思う。

 

 一方で、私立はと言えば、医学部を諦めてきた学生が少数ながら一定数いたり、医学部ほど学費も高額ではないので、手が届きそうな事もアリ、難化と易化を繰り返している。

 そろそろ、新設校岡山理科大の立ち位置も出来上がりつつあるので、順番的には固定化してきた感じはする。

 

 医学部は、国際医療福祉大学が最近では新設されたが、学費の安さと授業の特色性から、最近難易度を上げてきている。

 新設校の場合、なかなか難易度を上げることに苦労することが多いが、現在、二番手校になっており、このまま行けば順天堂、日本医科、慈恵会、慶応のグループに食い込むのではないかと思えるほどになっている。

 

 獣医系私立の場合、6校しかなく、なかなか学費での評価が難しい。

 何となく立地と伝統で偏差値が決まっている感じがする。

 

 日本獣医大、日大、麻布大は比較的、都心に近い。

 一方、北里大、酪農大、岡山理科大は都心から遠く、何となく街からは遠い。

 

 そういえば、来月から新しいお札が出回る。

 お札になると大学が低迷するジンクスがあるらしい。

 

 慶応大(福沢諭吉)、東京女子大(新渡戸稲造)と純粋には、この2人が学祖としてお札になった偉人たちが設立した大学らしいが、慶大は早稲田に少し水を開けられたと言われており、東京女子大も昔のような偏差値は維持していない。

 くしくも、今回は北里大(北里柴三郎)、津田塾大(津田梅子)が名を連ねる。

 渋沢栄一は、拓殖大学の設立には大きく参画していたらしいが、学祖と言えるかは微妙である。

 

 たまたまタイミングなのかは分からないが、お札になった学祖を持つ北里大から少し目が離せない。

 大学のポジション、30年すればガラッと変わるので、今回お札になった偉人達の大学、お札から引退する頃にどう評価されているのだろうかと少し考えてしまう。