子供が2人とも理系の大学に通い始め、なかなかアルバイトができない。

 

 1つには、忙しく授業が遅くまであるので、アルバイトをするとレポートに影響しそうなので、アルバイトができる時間がそもそも少なく、レポートが重なることもあり、空いた日が不定期になりがちなのでアルバイトを難しくしている。

 

 そして、所在地の人口キャパの問題である。

 上の子は都内の大学なので比較的アルバイト先も多いので、時間が取れればアルバイト先はいくらでもある。

 

 しかし、下の子が通う獣医系の場合、そもそも都心にキャンパスがないのでアルバイト先も限られるのである。

 例えば、酪農学園大学、所在する江別市の人口は12万人、一方、学生数は3600人となっており、周囲には他の大学もあり、市内の札幌学院大3200人、北海道情報大3500人、 北翔大学 2000人と人口の1割が学生の街なので、その状態ではなかなかアルバイトにはありつけないのではと思う。

 

 また、北里大学がある十和田市、人口が5万7千人に対し、学生が1500人ほどいる。

 恐らく、この状態ではやはり学生数に対して人口規模が小さいのでアルバイト先も限られるし、なかなか学生がするようなアルバイトは少ないのではないかと思われる。

 十和田市の小中学生の人口が3700人ほどで、塾講師などをするにしても、せいぜい募集枠は100人ほど程度しか枠がないのではと思われ、どう考えても学生のほとんどがアルバイトができる状況ではない。

 

 岡山理科大はと言えば、人口14万人に対し学生が今治キャンパスには1000人ほどいるらしく、前記2大学に比べると過剰かと言えば、多少は過剰ではないものの、市内の小中学生の数は1万人を切っている。

 小中学生1万人に対し塾通いをする学生数は1500人から2000人ほどで、小学生1~4年生までは塾通いは少なく、小学5年生から塾通いが増え始め、中学3年生では6割前後が塾に通っている。

 

 それを加味すると、小中学生の人口に対して市場規模はせいぜい20%、さらに1人で複数人を教えるので、小中学生人口に対する塾講師の需要数は3~5%前後で、人口14万人、小中学生数1万人、学生数1000人でも不均衡になってしまうのである。

 

 人口規模から判断する学生バイトの域内市場規模は、20歳~65歳までの稼働年齢に対して1%ぐらいの市場規模で、今治市の場合、7万人前後が20歳~65歳に該当するので、結局、学生アルバイトの市場規模は700人前後ではと考えて良いのではと思う。

 人口規模に対して0.5%、このあたりが学生バイトの市場規模の相場ではと思う。

 

 選ばなければバイト先はあるが、塾講師などは希望しても市場規模が300人ほどしか今治市の場合は無いとみられ、なかなか希望通りのバイトにはありつけないのが現状なのだろう。

 

 地方にある獣医系私大、アルバイトもままならない、その分家計負担も大きくなると考えておかねばならず、麻布大、日大なども都心とは言えない立地であるが、自宅生も多いので、比較的バイト事情は地方の私立3大学よりは良いのではと思う。

 

 感覚的には、一番バイト事情が厳しいのは北里大学で、次に酪農学園大ではないかと思う。

 獣医系大学、お金がかかる割にバイトも制約される、その点まで入学時は考慮が必要ではないかと思う。