もうすぐ、東京都知事選挙がある。

 

 現職の小池都知事はカイロ大学出身らしいが、寮で一緒だった人や父親の親友などが「カイロ大学は出ていない」と言ってみたり、カイロ大学卒の学歴なんて、エジプトは賄賂社会だから何とでも証明は出せると、まぁ、言いたい放題である。

 

 自分は都民なので、まずは、都民じゃない人が人の土地の知事を決める選挙にとやかく言わないでほしい。

 日本の人口の1割ちょっとしか東京都には住んでいない。

 

 その割合からすれば、9割は部外者が他人の地域の知事を選ぶ選挙に口を出しているのである。

 中国が、岸田総理が公表している学歴に疑義があると言っているようなものである。

 

 カイロ大学を出ようが、出まいが、それが正しい情報かは「都民」が判断するのであって、都民じゃない人は、都知事選挙の候補者の評価をしたいなら、都内に住んでからにして欲しいと思うし、他の地域を扇動するような憶測は正直やめて欲しいと思う。

 

 さて、都民として現職を支持するのかと言えば「どうだろうね」と言った感じだし、他の候補者が良いのかと言えば、あまり変わらない気がする。

 恐らく、ギリギリまで迷いつつ、貴重な一票は投じに行くとは思う。

 

 地方議員や区長を選ぶときの判断材料は、学歴や住んでいる場所、主義主張、写真のオーラなどしかない。

 実際に本人と話したことがないので、何とも評価が難しく、選挙のプロも言っていたのは、最近では、学歴と見た目のウエイトが大きいと語っていた。

 

 確かに、昔は、田中角栄氏のように、地方出身の中卒の人が立身出世してと言った事もあったが、今は、見事に名だたる大学卒が多い。

 自民・岸田総理/早稲田大、公明・山口代表/東大、立憲・泉代表/立命館大、維新・馬場代表/高卒、共産・田村代表/早稲田大、

国民民主・玉木代表/東大、れいわ・山本代表/高校中退、教育無償・前原代表/京大、社民党・福島代表/東大、参政党・神谷代表/関西大

 今の国政政党の党首は、こんな感じで、世の中の大学進学率が6割ほどなので、それを考えるとかなり高学歴なのが分かる。

 そして、最も多い出身大学は東大なのが、今の政治を物語っている気がする。

 

 結局、国政選挙でも学歴を1つの判断材料にしている面はあり、どうしても東大出身者が多くなるのだろう。

 ちなみに、それぞれの学歴は、学部での学歴で院に行っている人も中にはいる。

 

 出身大学は、ほとんどの場合、後から変えられないので、貴重な選択を18歳でしなければいけないし、18歳で将来、政治家になる、エンジニアになる、起業するなど、全く将来の予想が付かないなかで選択しなければいけない。

 

 学歴を公表することは庶民にはほとんどないが、でも、どこかで武器にはなる時がある。

 

 小池都知事のカイロ大学卒、まぁ、出身大学がなんだかんだ言っても卒業証明を出しているので、卒業しているのではと思うし、証言者の多くが50年以上前の話の伝聞なので、どうかなと思う。

 この前は印影が不鮮明だったと言った事も言われていたが、パスポートのスタンプをみても、結構、適当にしか押していないし、自分自身が外国に出張した時も、証明類の押印は結構適当だった印象が強い。

 

 自分自身の今の判断は、都民じゃない人たちが、自分たちの雑誌や記事の売り上げを上げるために、面白おかしく書いているだけじゃないかと思う。

 雑誌やゴシップは、伝聞などではない、誰しもが客観的に判断できる「証明」を出して有権者の判断の一助のして欲しいものである。

 今の雑誌やゴシップ、都民からすれば、商売上の戦略でしかないことを記事にしているようにしか映らないのである。

 本当に都知事選挙を心配しているなら、ネガティブなことだけでなく、各候補者の意外な趣味や得意なことなど良いことも書いて欲しい。

 結局、雑誌やゴシップはネガティブをネタに、売り上げを確保したい、それだけでしかないのだろう。

 そして、都民じゃない多くの人も、自分の地域の代表を決める選挙でないネタで盛り上がるのは、うんざりではないかと思う。