昨日、薬学科(6年制)における国家試験の合格率と偏差値の話を書いた。

 

 具体的にプロットしてみた。

 

 

 こうしてプロットすると、やはり良い感じで相関はあるように見える。

 昨日書いた、熊本の崇城大学、こうしてみると、かなりなお得感が見えてくる。

 

 偏差値は進研ゼミのデータを使った。

 偏差値60ぐらいの大学でも現役合格が4割ほどの大学があれば、55以下でも65%の国家試験の合格者数を誇る大学もある。

 

 河合塾の偏差値一覧では、慶応大薬学部と医学部下位の大学とがほぼ同じ偏差値で、医学部の国家試験高確率が非常に高いが、問題が簡単でなく、学力がある集団が受けているので合格率が高いだけであることが推測できる。

 

 慶応大薬学部レベルに全ての大学が仮になれば、薬剤師国家試験合格率も必然的に8割は軽く超えるだろう。

 こうしてみると、北里大薬が酪農大獣医、岡山理科大獣医と同程度の偏差値で、感覚的には河合塾の偏差値でいけば、獣医学部では、偏差値55であれば国家試験現役合格率は8割が相場ではないかと思う。

 

 いわゆる、順当なラインは、最低8割と言うことだろう。

 河合塾の偏差値は、岡山理科大1期生が受験した2018年は、予想で55と算出したようであるが、実際には52.5だったようで、ここ2年ほどはわずかではあるが難化傾向で、去年の国家試験合格率ショックはそのうち他校なみになるのではとみられる。

 

河合塾

2017年 酪農 57.5 北里60

2018年 酪農 57.5 北里62.5 岡山理科大55

2019年 酪農 55 北里57.5 岡山理科大52.5

2020年 酪農 55 北里57.5 岡山理科大52.5

2021年 酪農 55 北里57.5 岡山理科大52.5

2022年 酪農 50 北里57.5 岡山理科大52.5

2023年 酪農 55 北里57.5 岡山理科大55

2023年 酪農 55 北里57.5 岡山理科大55

 

 酪農大が1回だけ偏差値50という年があったが、近年は偏差値55が最低ラインで安定している。
偏差値55は薬学部の場合、どの程度の国家試験合格率になっているかと言えば、75%前後になり、岡山理科大ももう少し合格率を上げられる余地はある。
 
 今のところ、学校数が少ないので、獣医学部についてはお得感のある大学は存在していない。
 また、時間をみて色々な分析をしてみたい。