獣医学科は、4年生が終る際にCBTとOSCEという仮免許のような試験に合格しておかなければ5年生になれない。

 

 この試験に合格して、初めて実習に本格的に進めるのだが、昔はこんな試験はなかった。

 調べてみると、2006年から導入されたらしい。

 

 どのぐらいの割合で通るのかと言えば、ほぼ通るらしい。

 追試も認められているようで、6割を取れば合格らしいのだが、いくつか国家試験をこれまで受けてきて、この6割がボーダーと7割がボーダー、受験対策や知識は雲泥のさである。

 そして、分野別に6割以上を設定しているような国家試験もあり、試験の得点パターンを知ることも重要である。

 

 ボーダーが6割の試験はうろ覚えでも合格できるし、完璧に答えられる問題が半分あれば、あとは何とかなる。

 しかし、ボーダーが6割だが全ての分野で6割を超えなければ合格できない試験の場合は、やや難易度が上がる。

 

 危険物取扱者の試験がこれに該当するのだが、得意分野でけん引し、不得意分野で補うことはできないのである。

 危険物は去年、自己啓発で取ったのだが、消化法などは全く勉強をしたことがなく、もう、年齢も年齢なので頭に入ってこず、ギリギリ6割で、他の法令と物理化学は8割取れており、分野別の点数を決められている。

 

 合格率3割で、受験まで消火法が問題集でも不安定な点数だったので、少しドキドキしたが一発合格した。

 

 一方、ボーダーが7割になるとうろ覚えでは乗り切れない。

 ミスやひっかけもあるので、8割ぐらいの部分で完全に答えが言えるレベルになっていないと合格はしない。

 

 そういった面では、CBTはやや易しい方ではないかと思う。

 一方で、獣医師国家試験は、必須問題は7割で選択が6割の正答率が必要である。

 CBTに比べると試験としての難易度も格段にあがる気がする。

 

 大学共通テストでも得点率6割は比較的ゴロゴロいるが、得点率7割を超えるあたりになると、それなりの進学校でなければ取れない水準になる。

 この7割の正答率、意外に壁が高いのである。

 

 自分自身も自分を高めるため、次なる国家試験に臨む計画である。

 加齢に伴い覚えが悪いが、何とか勉強時間を増やして力業でいくしかない。

 

 自分自身が試験を受けると、子供にも試験に臨む姿勢へのアドバイスがしやすくなる気がする。

 秋に向け、少し勉強をして子供には「背中を見て」育って欲しいと思う。