受験に臨んだ本人や家族なら、Wakatte.tvを1回ぐらいは、見たことがあるのではないだろうか。

 

 2人の20代の男性による進行で、15分程度にまとめられており、学生や保護者などにインタビューをしている。

 その中で、東大に入学した保護者などにインタビューをしているシーンがあり、多くの保護者は子供に「勉強しなさい」という事を言わなかったと答えている。
 所詮はYouTubeと思うかもしれないが、自分の回りでも意外に親が「勉強しなさい」と言わない家庭に限って、子供が高学歴だったりする感じである。
 
 どこからが高学歴かは難しいが、感覚的には2Σより上ではないかと思う。
 2Σ、概ね今の受験生なら、上位4.5%、4万5千人ほどである。
 2Σの範囲、旧帝大+東工大、一橋大、神戸大、筑波大、私立を含めた医学科で約3万3千人ほどなので、早慶、千葉大、電農名繊、都立大あたりまでかと定員からは考えて良いのではと思う。
 
 それでは、定員4万5千人が偏差値ならどのラインかと言えば、正直、私立と国立の比較が難しいが、偏差値で言えば70オーバーになる。
 当然ながら、大学の場合、大学に進学しない層は大学入試の偏差値を形成する中に入ってこないので、その分、偏差値が低く出がちだが、感覚的には、私立文系で偏差値65程度より上、私立理系で62.5の大学がすごいと言われる大学になるのではとみられる。
 国公立に関しては、文系は偏差値60、理系に関しては55ぐらいからではないかと思う。
 
 端的に言えば「このラインに進学するには」と考えれば良いのではと思う。
 
 そして、このインタビューを受けていた人たちが異口同音的に言っていたのは、早いうちから数学に取り組んだ家庭が比較的、高学歴につながっている感じである。
 うちの上の子は、確かに小学生から公文式に通い、最後、高校3年生で全ての教材が終わってしまったのである。
 いわゆる最終教材を終了し、最終教材を終えたら受けられる認定テストにも合格したのである。
 
 長い間、リクルート活動をしているが、面接や学生との懇談の場で、公文式の最終教材を終わった人には1回しか会った事がない。
 
 多くの保護者が子供が興味を持てば、早いうちからの数学の教育は重要と言っていた。
 上の子をみていて、早いうちから興味があれば、数学に慣れていく、実は重要気がするし、共テも数学で差が付く感じになるので、早期の数学教育は、音楽の絶対音感みたいなものが身に付くのではと思うのである。
 下の子は、小学生の時はサッカーに興味があり、数学には全く興味が無かったので、もしかしたら、今年の受験で苦労したのかもしれない。
 
 このブログを見てくださっている多くの方が、既に子供が大きいのではと思うので、ある意味数学に興味を持たせることは「手遅れ」かもしれないが、一方で、「勉強しなさい」と言うのは、まだまだ手遅れではないので、これから受験をする方は、静かに見守るのが良いのではと思っている。
 
 また、1つだけ言えるのは、学歴は絶対ではないが、相対的には有利になると言うことは言える。
 採用活動をしていて、国公立出身者は比較的バランスよく仕事ができ、マルチタスクができるが、早慶やMARCHにはマルチタスクが苦手だったり、肝心なところで準備漏れなどが生じる社員が多い感じがする。
 やはり、5教科7科目をやってきた人は、マルチタスクの訓練をしたのと同じではないのかと思う。
 
 社会人になると、1人で多くの案件をかかえるので、同時並行でどれだけの仕事をそつなくこなすか、これも重要な能力である。
 もしかしたら、数学については、そのような能力が備わるのかもしれない。
 
 最後に、Wakatte.tvが嫌いな人も多い、しかし、自分は、なんでもどん欲に見て、何か得るものは無いかと考えることが大切ではないかと思う。
 
 子育てももう、終盤、子供たち、みんな好きにやっているので、まぁまぁ良かったのではと最近は思っている。