少し前から売りに出していたマンションが売れ、契約することになった。

 

 下の子が獣医学部に進み、6年間で合計1468万円の授業料が必要になる。

 

 今の計画では、各都道府県が用意する「産業動物修学資金制度」を利用して、就職予定先の県庁に授業料を出してもらう計画なのだが、当然ながら審査があるし、応募が被れば落ちることもある。

 

 そう言った意味では、取らぬ狸の皮算用になってはいけないので、念のためマンションを1つ処分してお金を準備することにしたのである。

 投資用マンションなので、全額授業料をまかなえるほどの金額にはならないが、不動産市況も順調なので結構な金額では売れた。

 

 投資用マンションのいい点は、高利回りな点であるが、換金性が低いのが弱点である。

 現金化を急ぐなら安く売りだすしかないのだが、そうすると購入価格を割ってしまうので、投資の意味がなくなる。

 

 投資用マンションは、売り急ぐ必要が出ても、買った額より高く売れるか、ここが購入時のポイントである。

 このため、投資用マンションは、必ず中古のマンションを買い、現金化することを急いでいる人から買うと安く買えるので、買うときはじっくり待って買うし、ローンなども組まず、現金で買うことを鉄則としている。

 

 各都道府県の奨学金を受けられることになれば、また、買いなおせば良いのだが、とりあえず、9月末に後期の授業料の支払いがあるので、お金を回しやすくするためにも手持ち現金を厚くするため、一旦、売却して現金を作ったのである。

 

 上の子の学費と併せて、年間に大学に支払う学費は300万円を超える。

 自分自身が病気やケガなど、不意に月収に影響が出た場合でもスムーズに払えるようにと、最近、年を重ねてきて思うようになってきた。

 

 ここ最近でも、自分と同年代の知り合いが、心筋梗塞とガンで2人も亡くなった。

 そう考えると、だんだん、年齢的に「必ず1年後が来る」歳でなくなりつつあり、不意の病気などであっても、それが授業料の引き落とし直前であっても、対応できるような資金繰りをしておく必要があるのではと、最近感じているのである。

 

 自分は現金をあまり手元に置かない主義で、株や不動産で資産形成をしている比率が他の人より高い。

 最近気づいたのは、若いころは良いが、年齢を重ねると、病気をして、意思表示ができなくなり、自分で売却などができない場合が起きるため、当座、半年分ぐらいの現金を家族のために手元に置いておく必要があるのではと思い始めている。

 

 そして、子供が大学生になり、授業料がかかるので、その分、現金を用意してスムーズに引き落としができるようにと考えている。

 子供が2人とも6年も大学に行くのは少し予想外で、その分、自分も歳をとるまで授業料を払い続けなければならず、病気をしても大丈夫な準備が必要と、最近は感じ始めている。

 そういった意味では、マンションを売却し、手持ち資金を厚くしておく、年齢を重ねて必要な手法な気がするのである。

 

 最近思うのが、少子化といいつつ、子供の手当などを充実させる傾向にあるが、所得税、住民税、健康保険に、年金掛け金などに加え、自動車税、固定資産税など、いわゆる税金に類するものだけで4~500万円近く払っている。

 そこに授業料300万円、親たちは何を食べれば良いのだろうかと思うほど手元に残らない。

 

 せめて、学費の半分で良いから税控除でもして助けて欲しいと思っている。

 現金での補填などは期待しない、子育て経費、少しは税控除をしてほしいものである。

 

 そうは言っても、何も変わらない。まずが、目先の月末、上の子の授業料の支払いを気を付けておかねばいけない。

 毒々しく映るかもしれないが、結局は「かね」が無ければ何もできないし、子供にも「学」と積ますこともできない。

 

 早く子供が自立し、お金を回すことを考えない生活がしたい。

 

 そういえば、最近、ブログが殺風景なので、広告だが花の写真がある広告をセレクトするようにしている。

 胡蝶蘭、写真映えがする胡蝶蘭は1万円を超えるのには驚きである。

 広告なので、写真の著作権などは気にしなくて良いのが良い。