自分が子供の頃に比べ、現役合格を目指す傾向が高くなっている。

 

 自分が受験した頃は、中堅大学でも3割ぐらいは浪人生だった気がするが、今や東大でも3割しか浪人がいないし、中堅大学では1割台がザラなようである。

 

 そして、うちの上の子も、下の子も結局は現役で大学に入った。

 現役で獣医系大学に進むには、今の時点でどの程度の立ち位置にいるべきなのか。

 

 下の子は一般受験で、現役で獣医系大学に入って、大量の模試の資料などを週末ごとにシュレッダーにかけたりしている。

 

 そして、捨てながら当時を回顧していると、この時期の模試では、900点満点で共テ換算で500点以上は既にないといけない感じである。

 

 逆に500点で良いのかと思われそうだが、まだ、習っていない範囲もあったり、夏休み前なので私立の獣医系なら十分にそのぐらいの点数でも現役合格は可能である。

 

 ただし、数学と英語に関しては、100点満点に換算すると70点弱は欲しい。

 英語なら英検2級は欲しい所である。

 

 感覚的にはなるが、中高一貫校に通っている場合は、550点ぐらいは欲しい感じである。

 

 私立獣医系を目指す場合、実際に併願校をどこにするか難しく、併願先が獣医系以外でも構わない場合は、明治大農や東農大あたりになるが、国公立の農学部、畜産系なども候補に入れる人もそこそこいたりする感じで、全く国語と社会は勉強しなくていいかと言えば、勉強時間の1~2割、気分転換がてらで勉強すると5割は取れる。

 合格できる可能性が酪農大、北里大、岡山理科大、麻布大の水準までしか行かない感じなら、気分転換に国語、社会をやって、50%ほどの得点水準を目指し、下位の国公立を滑り止めにするのもお勧めである。

 

 私立獣医系をめざしていて、獣医系を全落ちし、東農大に進むとなるとやはり、少し進学後にモヤモヤすると思う。

 そう考えると、明治大農と東農大を埋める水準の大学として、我が家は国公立を選択した。

 

 学力の伸び的には、900点満点で600点前後まで最終的には到達すれば勝負になり、650点あれば、とりあえずどこかの私立獣医大には入られる水準である。

 

 もちろん、私立は3教科なので、社会や国語は必要ないが、全統などを模試では受けるはずなので、その水準で考えれば、現役生で、この時期、3教科でみると6割ほどであれば感覚的には十分である。

 しっかり勉強すれば、ここから現役生はどのぐらい伸びるかと言えば、1割前後と言うのが、いわゆる相場観である。

 

 全統の最終模試で、私立獣医系を目指す場合なら、3教科で7割が到達点で、欲を言えば、数学だけは8割は欲しい所である。

 そして、獣医系大学の生物科目への対応だが、この対策は、夏休み前から広く行った方が良いし、噂の域はでないが学科長や試験問題作成委員が交代するとガラッと生物の問題傾向が変わると言われている。

 

 このため、過去問に関してはできれば、私立獣医系大学6校の20年分ぐらいは少なくとも生物に関しては解いておいた方が良いと思う。

 獣医系で化学で受けられる大学もある。

 うちの子は生物で受けたので、化学がどんな傾向を示すかは正直不明である。

 

 そして、現役生は、この時期E判定は当たり前で、E判定でも志望者の全体の半分ちょっと上ぐらいの水準にいれば十分であるし、E判定で下位3割にいれば、獣医系は難しいのではと思う。

 

 この週末も少しゴミを捨て1年前を回顧しつつ、何か来年の受験に役立ちそうな事があれば綴っていきたい。