獣医系大学の入試は、9月に岡山理科大の総合型選抜で例年スタートを切る。

 

どのレベルが必要かと言えば、英検ではCEFRで出願時点でB1は必要なようである。

出願時点なので、結果が戻ってくる時間を考えると、6月中には受験を終えておく必要があり、そう、4月、5月は英検やTOEICを受け続けるための出願をしなければいけないのである。

 

その他、学会レベルでの発表が求められるようで、SSHなどでの学内発表では少し物足りず、色々な学会の高校生部門でこの時期発表を終えておかねばいけない。

このため、実は、総合型選抜を目指すなら1年生から実験などを行い、2年生の夏には学会発表を目指しポスターなどを作成し、2年生の春休みに発表、3年生で総合選抜に臨むというスケジュール感になる。

 

それでは、絶対に総合選抜は無理なのかと言えば、化学オリンピックや生物オリンピックが8月中に本選があるので、予選を突破するぐらいなら間に合うのである。

 

化学オリンピックは、偏差値70以上の高校に通い、化学がまぁまぁ分かる、定期試験では常に80点は固いというレベルであれば、少し本気で勉強すれば本選には進めるレベル感である。

ただ、スピードが必要で、それが備わっているかが大きいようである。

 

ちなみに、上の子は、ノー勉で予選通過まであと1問だったので、実に惜しいことをしたが、実は化学はそれほど好きではなく、ただ、定期考査ではまぁまぁ取ってはいた。

子供には、総合型選抜を受けるに際して、もう1個何か調査書に書けないかと思い、受験料も要らないので勧めたような感じだった。

 

予選突破ができそうな水準だったので、獣医系を志望するなら、勉強をすれば十分に予選は突破できるのではないかと思う。

 

恐らく、科学オリンピックで本選出場と説明すれば、実績としては、かなり能力が高い事を証明でき、岡山理科大の総合選抜は勝負になるのではと思う。

総合選抜を行っているのは、この他鹿児島大などでもやっているが、学校選抜型に比べると枠は少ない。

ちなみに、去年、岡山理科大の総合型選抜で合格した受験生は、都内の医専の受講生だったらしい。

 

総合型選抜の突破に医専がどの程度貢献できているかは不明だが、結果的には医専から合格者が出たようである。

また、鹿児島大では浪人生も総合型で合格しているようであるが、鹿児島大は総合型選抜の年内合格は仮合格で、共テで7割取れないと合格が取り消されるので要注意である。

 

正直、連休明けの段階で、総合型選抜志望者は中盤戦、学校推薦は序盤戦が始まった感じになる。

2025年度の受験生、我が家のように簡単な気持ちで受験するのではなく、しっかりと医療系受験の闇も感じながら受験には臨んで欲しいものである。

 

ちなみに、浪人と現役なら一般受験は現役は不利なので、そこまでに決めるのが得策である。