子供が獣医学科に進んだが、なぜか。


1つには地方で安定した生活がしたいとの夢がある。

 

もう一つは、収入面の魅力らしい。

都内で動物病院を開業したら、年収2000万円ほどはうまくすれば行けると獣医師の知り合いから聞いた。

 

居抜きと言われる動物病院の売買物件もあり、譲渡するときは、先代の下で2、3年勤務医として働きノウハウや患者との関係性を築き、スムーズに譲渡するような感じらしい。

 

1人の人から聞いた話なので、どの程度一般的かは分からないが、何となく分かる感じはする。

それでは、うちの子は、地方での修行期間が終わればどうするのか、どうも、希望は最後は開業をしたい感じはしている。

 

県庁の職員は転勤が伴うので、それを考えるといつまでも続けるのは難しいと考えているようで、獣医師として駆け出しの頃は組織に属して腕を磨き、1人で判断できるようになると独立したいと考えているようである。

 

そして、独立して、もし失敗したら、もう一度、県庁に転職して家計を建て直せば良いと考えているようである。

 

動物病院がどのぐらいあるのかと言えば、日本国内に約1万軒あるらしく、まだ、年間2%程度増加し続けている。

そして、小動物がメインの獣医師は1万5千人ほどいるらしい。

 

ちなみに、医療機関は17万件で、新規で医師になる人は1万人ほどなので、そこと比較すると、獣医師の場合、年間1000人ほどが新規で免許を手にするが、動物病院が1万件ほどなので、場所によってはそれほど過当競争になっていない地域もあると考えられる。

 
都内には1882の動物病院があり、犬52万頭、60万頭ほど飼われていると言われているので、1動物病院あたり600頭ほどが平均になる。
実は人間もほぼ同水準で医療機関が分布しており、感覚的には過当競争と儲かるギリギリの水準ではないかと思う。
 
さて、どうなるかは分からないが、子供が力が付いてきて開業できる時にはできるだけ応援はしてあげたい。
まだ、年齢的にも事務はできる年齢なので、手伝ってあげたいと思う。
 
年収2000万円、これが本当に現実的な数字なら親としても安心ではある。
個人的には、せいぜい1500万円程度かなとは思うが、開業となれば大きな賭けになるので、本人がどう判断するか見守りたい。
 
そういえば、早速1週間後には東京に戻ってくる。
どう成長したか楽しみである。