2024年度の入試が終り、新入生たちは、そろそろ授業が本格化しているのではと思う。

 

あれだけ熱い戦いを繰り広げていたが、それも嘘のように大学の授業に打ち込み始めている。

 

そして、気になっているのが獣医学科での繰り上げはどのぐらいあったのか、正直なところは不明だが、今年は回りが悪かったというのが正直な印象である。

 

例年、補欠が比較的回る北里大では、恐らく0人かせいぜい1人程度、麻布大も数人、日本獣医大も数人と言った感じだったようである。

酪農大はそもそも補欠をほとんど出さないので、例年、補欠からの繰り上げはあまりない。

 

予備校各社のHPを見ても、繰り上げの報告はほとんどない。

岡山理科大で少し回ったぐらいで、激戦だったことが伺える。

 

それでも、岡山理科大でも繰り上げ組は、ネット上の情報を拾うと、数人ずつに声をかけ、人数を揃えたのではないかと思われる。

 

仮に20人が繰り上げとしたら、一般的には、その2倍ほどに声をかけているようで、半分は断れる感じになる。

繰り上げの人数の推定は難しい所だが、ネット上で「合格した」との情報の6~7倍前後が実際の合格者数になる感じである。

もちろん、釣り情報は排除してである。釣りか否かは難しいが、何となくは分かる。

 

ネット上には数件の繰り上げの書き込みがあたので、20人前後と推定している。

 

今年は、定員厳格化で実施された学年別定員管理から、学科別管理になって2年目である。

 

小規模校:酪農大(定員720人/在籍849人)、麻布大(定員720人/在籍904人) 日本獣医大(定員480人/在籍494人) 上限1.3倍

中規模校:北里大(定員720人/在籍841人) 上限1.2倍

大規模校:日大(定員600人/在籍643人)、岡山理科大(定員840人/在籍877人) 上限1.1倍

 

これをみると、酪農大、日本獣医大は10%以上余裕率があるが、麻布大は32人分しか余裕がなく、北里大、日大も23人しかゆとりがない。
少し留年が多く出ればアウトになる水準でと言える。
 
岡山理科大は47人の余裕数で、余裕率6%なので、常識的に判断すれば余裕率5%以上は必要であると思う。
そして、2025年の獣医学科の受験で要注意なのが、2026年3月に麻布大を卒業する学生が134人と非常に少ない年次で、以前のように170人とか大盤振る舞いできない。
 
北里大は近年は131人で固定化しているが、この春の入学者数が131人を超えていれば、その分、次年度での調整が予想される。
日大は、来年度130人前後が卒業するとみられ、他の学年より数人多く若干、例年より多め目の合格者数になるかもしれない。
 
岡山理科大は、次年度は170人以上入学した年が卒業を迎えるので、若干、広き門になる可能性がある。
本来は、140人定員なら、150人前後で入学者を持っていくのがベストであり、北里大がその体制を組もうとしている感じである。
 
もう、2025年の入試にむけての戦いが始まったと思う。
少しでも、次年度に向けて何か残せればと思う。