現役生は、まだ、学習していない範囲があるため、模試などでは浪人生に比べ結果が出にくいと言われている。

 

この春、高校を卒業した下の子は、現役で某獣医系大学に進学したのだが、夏の時点では「これで本当に合格できるのか」と言った水準だった。

 

ただ、校内成績での順位は一貫して同じぐらいだったので、しっかりやれば、現役生は1月あたりから成果が出始めると感じた。

最終的には結果が伴わなかったが、ある獣医系大学はA判定→E判定→C判定と最後はしっかり合否ラインに乗ってきた。

 

大学を選ぶとき、どこまでその先の成績の伸びを加味するかは難しい所だが、E判定だからと言って、10月時点での成績をもって志望校を確定させるのは現役生の時はナンセンスだと感じた。

 

また、よく過去問で対策をすると云うが、結局、本命校が医療系の場合、複数になることが多く、その学校ごとに対策をするのは難しいのではと思う。

 

獣医系の場合、免許を取るのが大きな目標で、東京在住なら、麻布大を本命にした場合、北里大、酪農大、岡山理科大の対策を疎かにできるかと言えば、そんな事はできない。

 

そして、滑り止めを作るかどうかも難しい所だが、仮に農学系の場合、明治大農を併願先にして、東農大、玉川大、茨城大(農)、宇都宮大(農)、信州大(農)あたりが候補になるのではと思われるが、麻布大を目指す水準なら、明治大は対策の必要があるが、逆に東農大や玉川大などは対策なしでも合格できる力がないといけない。

 

よく、東大志望が早慶を併願する際、対策をせず試験に臨むと聞いたが、まさにそれと同じではないかと思う。

 

実際にどのぐらい成績が伸びたのかと言えば、浪人生が多い獣医系では、最後の現役生の成績の伸びが顕著に出やすく、夏の時点では、100人中50番ぐらいだったのが、試験本番前には100人中25番ぐらいにまでなった。

 

もちろん、毎日、塾の自習室で4~5時間勉強していての話であるが、学校の授業以外に4、5時間勉強すれば、夏の時点より順位は2割ほど上がる。

 

それを織り込んで志望校を決めるのは難しいし、心理的なプレッシャーも大きいが、感覚的には夏の時点でB判定の水準の大学を探し、そこから1~1.5ランク上の大学を目標にすれば良いのではと今回の受験を通じて感じた。

 

2025年受験生の1つの参考になればと思う。