子供がこの春から、獣医師を目指して大学に通い始めた。

 

元々、産業動物など大動物に関わりたいので、各県庁が用意する奨学金について、幾つかの県に今年の募集状況などを聞いた。

 

どこもかなり県庁に勤務する獣医師が不足しており、5人募集しても1人来るかどうからしい。

そうすると、次年度は、定年になる人が出るので、もう少し多めに採用しなければならないが、結局、応募数は変わらずなので、また、採用できなかった数が次年度に繰り越し、さらに、募集人数を増やさざるを得ない、悪循環になっている。

 

そんな状況なので、電話を掛けたら、ものすごい圧で「是非、来てほしい」と言われるのである。

そして、何なら、募集開始とともに、個別に試験案内を送るので、よろしくお願いしますと、懇願に近いほどの状態の県もあった。

 

自分自身、全国全ての都道府県に仕事などで行ったことがあり、何となく、同じような県でも、意外に便利な県や東京から近い県などがある。

 

関東近郊で、山梨、群馬、栃木の3県のうち、この中から転勤先を選んで良いと言われたら、間違いなく栃木県を選ぶ。

 

それは、なぜか、東京まで新幹線で1時間かからないし、車ででも東北道は、中央道、関越道に比べ一番渋滞が少ない印象がある。

さらに、人が住んでいる平野部と山間地が分かれており、比較的、県内の移動も短時間でできるなど、仕事で県内を移動するには便利なのである。

 

ちなみに、新宿からの移動時間は、宇都宮>甲府>>前橋と県庁所在地に行く場合、宇都宮が時間的には一番近い。

 

こんな感じで、いくつかの良さそうな県を子供の希望に沿って聞いているが、圧の強さ、「県庁の採用倍率は1倍をはるかに割っているし、採用試験は作文だけです」など、応募すれば、ほぼ採用すると言わんばかりのPRである。

 

いつもそうだが、子供は自分に対し希望を伝え、その希望に沿った提案を幾つかするようにしている。

子供からは、人が良い県、比較的小さい県、東京から行きやすい県などを言ってきた。

 

いくつかセレクトした上で、子供の希望に沿って電話を掛けるに至ったが、自分の中で思いつく候補をイメージし、東京までの時間距離を調べたりしながら候補の県をセレクト、意外な県が上位に来たし、子供も候補の県はイメージ通りだったようである。

 

子供の希望で一番難しかったのが、「人が良い県」で、判断が難しいが、比較的、提出物などを本社に期限より早めに出してくる地域、内容も正確に書かれている、誤記が少ない地域を選んだ。

 

実は、本社への報告書をみていて、正確性、提出日を守るかなどには地域差がある。

まぁ、お国柄なのだろうとは思う。

 

そんな感じで、奨学金をもらう候補の県へ情報収集したが、どこも「来てくれ」オーラがすごいし、何となく大事にしてくれそうな感じがした。あれだけ来て欲しいとの圧を感じると、全ての県に行ければと思うほどである。

 

ただ、体は1つしかないので、応募県を早めに決めて、応募しない県には過剰な期待を持たれないようにしたい。

事実上の青田買いのような状態である。

 

県庁の職員、年収的にも良いので悪くないと思う。

GWに子供が帰ってくるまで、情報を集めておきたい。