獣医師を目指す場合、養成課程の大学に行かなければいけない。

 

それでは、その大学に入るためにどんな予備校が良いのか。

多くは、医療系に強い専門の予備校を思い浮かべるだろう。

 

いわゆる「医専」と言われる予備校である。

お金があれば、行っても良いのではと言うのが、今回受験した結論である。

 

そして、浪人生なら寮があるような予備校が良いとは思うが、そこまでして、勉強し、正直なところ、大学の授業に付いていけるかは少し疑問が残る。

 

大学生になれば、多くの獣医師を目指す学生は一人暮らしを始める。

そんななか、制約のない生活で怠けず、勉強を続けられるか、そこは疑問である。

 

ただ、問題傾向の分析や効率的な学習という面では、その価値はあると思うし、多くの専門塾がつぶれず続いているのは成果が出ているからだとは思う。

 

では、うちの子は行ったのかと言えば、実は、予備校すら行っていなかった。

個別指導塾に行っていただけで、ほとんどが自習だったし、同じ受験仲間で国公立の獣医系に進んだ同級生はなんと、塾に行ったことがないらしく、逆に言えば、そのぐらいでないといけないのかもしれない。

 

ちなみに、参考書はと言えば、やはり赤本はマストでそのほか、どん欲に過去問を幅広く解く必要があるが、やはり、農学部や生物系の大学での過去問は、生物と英語では役に立ったようである。

 

赤本も古本を買い集め、過去問を10年分ぐらいは解いた。

そして、赤本も最新刊を買う必要はなく、古本で1年前と5年前ぐらいのものを買えば十分である。

 

前年の試験問題はHPなどで公開されている場合も多く、前年の試験問題が載っておらず、赤本に載っている場合だけ買えばいいと云うのが我が家での結論だった。

 

無理して、高いお金を掛けなくても良いとの考えである。

医療専門予備校の場合、模試も医療系に対応した模試を行ってくれるが、うちの子は、医療系の模試は受けておらず必要性については評価が難しいが、それでは、河合塾や東進の模試が頼りになったかと言えば、総合得点は頼りになるが、判定や順位は正直頼りにならなかった。

 

なぜかと言えば、受験者層の8割がE判定という模試もあり、そうなると、どこまで本気で受検を考えている人かが分からず、そういった意味では、模試の判定はあてにはならなかった。

この点は、医専予備校の場合、模試を受ければ正確に出る可能性はある。

 

結論としては、医専予備校は行けば合格に近づけるとは思うが、国家試験の時、自分で同じように過去問分析などができるか、結局は、国家試験の時も医専予備校に行く前提なら、行って良いのではと思う。

 

ちなみに、うちの子は、国家試験の時は、万全を期して医専塾に行くことを前提に考えている。

大学受験は獣医系に失敗しても、他大学への進学があるが、国家試験だけは代替方法がなく、選択肢がないので万全を期したいと考えている。