昨日は、第75回獣医師国家試験の合格発表日だった。
昨日、新設された岡山理科大学の1期生も含めて合格発表があった。
新卒の平均合格率 84.4% 国公立平均87.2%、日本私立獣医科大学協会加盟5大学85.9%となった。
そして、注目だった岡山理科大は67.5%と、私大獣医協加盟の旧5大学から大きく水を開けられた結果となった。
岡山理科大の1期生の入学者数は145人ほどと言われている。
今回、獣医師免許を取得できたのは77名、約半数しか獣医師になれなかったのである。
衝撃的な結末であるし、新設校の難しさを改めて感じたのである。
北里大学は比較的情報開示に積極的で、学年別の進級率を出している。
それを見ると、累積で6年間で2割ほどが留年している感じである。
今回試験に臨んだ北里大の学生は、入学時は123人で、仮にその2割が留年しているとすると、98人ほどが現役で卒業試験まで進んだことになる。
今回試験に臨んだのが108人ほどなので、そのうち2割20人ほどは留年ではないかと考え、卒業試験でパスしなかったのが10人ほど現役生でいたのではと思う。
そして、仮に留年生、ストレートとも均等に合格していたなら、85人前後はストレートで免許を手にできたのではないかと考えられる。
率にして123人に対して85人だとすると、約7割がストレートでの免許取得率になる。
一方、岡山理科大は入学者が145人だったとした場合、ストレートでの免許取得率は52%。
これを新設校だからこの程度とみるのか、低いとみるのかは人の主観になるので評価は難しいが、少し既存大学と差が付いた感はある。
今後、ノウハウが蓄積されレベルは上がってくると思われるが、2期生、3期生とデータが少ない学年は引き続き苦戦する可能性はある。
もちろん、大学側も対策講座を充実させたりとの対策は取るだろう。
ただ、大学側は今回1期生で世間での注目度も高い事は当然意識していたと思うので、相当、準備はしてきたはずで、大学関係者には衝撃的な数字だったのではないかと思う。
そして、この結果を受け、我が家の受験戦略も変更になった。
今日の岡山理科大の結果をみて、合格をもらっても、仮面浪人で旧5大学を目指す可能性が出てきたのである。
幸い、獣医課程でない国立後期日程の結果は3月21日発表で、仮に岡山理科大に合格しても手続きは25日までなので、後期日程の国公立の結果をみて考える時間はある。
もう少し分析が必要だが、岡山理科大、正規合格をもらえたとしても、今回の国家試験の結果を考えると、蹴る可能性も考えなければいけないのではと思う。
国家試験は6年後、そこまでにノウハウが蓄積できているとは思うが、今は1期生だけの結果で判断しなければいけない。
今回の国家試験の結果に在校生も衝撃を受けただろうし、その保護者もしかり、そして、今年の前期日程までの合格者もしかりではと思う。
実に昨日の結果には驚いた。
1期生の多くが来年は免許を手にできることを祈るばかりである。
ちなみに、獣医師免許のサイズ、B4らしい。
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