志望校を決めるとき、何を基準に決めるのか。

偏差値、学費、自分の学びたいこと、通えるかなど色々な判断材料を基に決めていくはずである。

 

偏差値、これは判断の中では最優先になる。

自分の学力に見合っていない上位大学を志望しても、結局は、時間と受験料の無駄になるだけであるし、学力とあまりにも乖離した下位の大学に進めば、そこまでの努力はもちろん、就職面などを考えれば一考することになるのではと思う。

 

そんな中、進路の判断材料にはしていないが、気にしていることがある。

それは、経営状態である。

 

大学は、現在、少子化の影響を大きく受け、大学が閉鎖する時代になってきている。

そして、短大に至ってはその波の影響をいち早く受け、名門大学の短大が軒並み閉鎖したり4年制に改組したりしている。

 

大学の経営状態は財務諸表や事業報告などを見れば簡単に分析できる。

収支バランスと流動性資産の大きさなどをみれば、その大学の勢いが分かり、自己資本比率や借入金額などを見れば経営の安定度が見えてくる。

 

MARCHと言われる大学群だが、実は、その一括りの中でも経営状態に差があり、C大学などは非常にバランスが良い経営状態である。

今度、茗荷谷に一部移転するが、結局は経営状態が良く資金量の厚さが都心回帰を実現できたのだろう。

また、早慶、この2大学もやはり、経営状態は良く、結局のところ、それが今の地位を維持できている理由なのだろう。

 

都内の中堅大学でも大手大学に匹敵する経営状態を誇る大学もある。

そして、そういった大学はこの少子化の社会の中でも徐々に偏差値を上げているのである。

それが結果的に、良いうわさになって流れるのだろう。

 

結局のところ、研究費などに割ける金額を増やせ、常勤教員の雇用を多くしたりと攻めの経営に転じられる。

一方で、地方大学の中には、赤字にあえぐ大学も多く、どんな会社でも赤字になれば、事業縮小が伴うようなコストカットが必須になる。

 

大学が赤字になると何が起きるのか、まずは研究費の削減や設備更新の遅れ、教員の非常勤化、学費の値上げなど様々なマイナスな影響が出てくる。

そして、それがネガティブな噂の基になるのではと思うのである。

 

経営状態がネガティブでも、まだ突然閉鎖に至った大学はないので、それで志望校変更をすることはないが、やはり注意は必要である。

 

特に理系の場合、この経営状態は研究の質の直結するので重要になってくる。

大学、入学してみないと分からないことの方が多いと思うが、外部に提供された資料でできるだけ推し量るしかない。

 

理系的な判断かもしれないが、数字的に黒字の大学を気づけば子供には勧めている。

最後は子供が決めることなので、親は勧めるだけであるが、受験会場での大学職員などの人当たりの良さなどが、結局は経営状態に出ている感じで、子供が学校見学や受験で大学に行ってみて、この大学が良かったという大学は、実は経営状態が良い。

 

結局は働くと言うことは時間と能力を切り売りしているので、その切り売りのコスパが良ければ自然と職員の人当たりも良くなるのだろう。

ちなみに、自分自身は、お金は、普通に働く人の間では、労働価値説で良いのではと思っている。

社会全体を見た場合、お金は租税貨幣説ではないかと思う。

 

それはさておき、とうとう、国立前期日程まであと2日になった。

悔いがないように頑張って欲しいと思う。

 

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