昨日、神奈川県内大学の公募型学校推薦の試験があった。
志願者数は167名、欠席は若干いかたもしれないが、ほぼ全員受けていた感じであった。
男女比はやや女子が多い感じで、去年の男子42名、女子78名の男女比とは明らかに違う感じだったようである。
倍率は大幅に上昇し、3.8倍前後かとみられる。
理科は生物が基礎的な分野を中心に、数学は数Aが1問、残りが全て数Ⅰ、英語も空所埋め、中程度の長さの文章、単語の整序など基礎的な内容だったようである。
理科(生物)は、子供曰く、得意ならみんな満点近いはずで、答えで自信が持てなかったのは1問だったとの話だった。
数学は若干時間が不足気味で、最後の一問は検算ができなかったようである。
英語は2問ほど自信がない感じだったが、全く意味不明って問題はなかったとのことで、全体には、どんなに悪くても7割、常識的には8割以上は取れているはずとの事だった。
小論文は、地球温暖化ネタで、賛成意見に対する受験生の見解を求めるものであった。
模範解答は、温暖化のメリットはなくはないが、それを上回るデメリットがあり、人が住めなくなるほどの自然災害が世界では起きており、日本国内でも、熱帯のヒアリの広がりやデング熱が流行したこともあった。また、北海道では暑さで生乳生産量が落ちるなど、温暖化による影響も出始めている。利益に対してのデメリットが大きく、地球温暖化対策は人類が行うべきである。
こんな内容を盛り込めば良いのではと思う。
3点ほど問題点を指摘すれば十分である。
そして、子供自身は最初の方は聞けば問題が無かったが、後半で一部、話が飛躍してしまったようである。
子供には何度も指摘していたが、「温暖化でペットの犠牲も増える」こんなイメージで書いてしまったようである。
温暖化により、夏場などでは散歩に連れて行くことができなくなり、ペットの福祉と言う面では、悪化することが見込まれ、健康状態が低下し、ペットの早死にも懸念される。
このように書けば良いが、説明が不足していたのである。
子供には何度も指摘していたが、本番で悪い癖が出てしまった感じである。
ただ、今回のネタでどれだけの受験生がきちっと書けたか、そこは疑問である。
感覚的には、少し難易度が高い感じがする出題だった。
麻布大学の場合、小論文は50点が配点されているが、過去の高校入試での小論文の得点分布や添削指導などを通じて感じている事は、100点満点なら100点はまず出ず、最高でも90点、最低でも30点はある。
過去の手持ちのデータから、90点の頻度としては、東京一工クラスなら半分~3分の1程度は出ている感じだが、MARCHクラスになるとグッと落ち、100人に2,3人にまで減る。
感覚的な問題ではあるが、麻布大レベルの大学だと、50点満点で30点に集中し、少し良くて35点、目を惹いて40点、稀に45点と言った感じだろう。
全くボーダーラインが明示されていないので、推測に推測を重ねる事になるが、英数理で80点、小論文で35点の合計115点を合格ラインとみると、良い感じに模擬母集団が作れた。
去年は倍率から小論文は普通の内容でも合格できたが、今年は少し良い内容でなければ合格できないのではと思われる。
解答用紙、小論文の原稿用紙から、志望動機書き方の説明をしていた駿台が採点は実際にはしているのではと思われるが、予備校の模範解答などを見ると、講義などでは具体性が必要と言いつつ、具体性に少し欠ける模範解答も散見される。
そのぐらい、小論文の作成は難しいのである。
英数理で8割取って、普通の小論文なら合格ラインを超えていたが、今年は分からない。
この試験は、現役生しか受けられないので、もう、うちの子は受けられない。
来年の受験生の何かの参考になればと思うのである。
話を聞いている限りは、小論文で50点満点の45点はない。
35点ぐらいがせいぜい。
そうなると、ボーラーライン付近で、1点、2点の勝負ではないかと思う。
今回は、倍率が大幅上昇したので、なんとなく、やや厳しいのではと感じている。
合格発表まであと12日である。