もうすぐ、学会発表の審査結果の通知が来る。

賞を取れば、一気に総合選抜に弾みが付くし、賞を取らなければ一般入試に傾くことになる。

 

約2年間かけて準備し、発表する研究結果がどんな評価を受けるか、どんな視点で評価され、また、問題点を指摘されるか、非常に気になるところである。

 

高校生部門の発表のポイントは、実査が必要な研究は、現地踏査したか、机上での計算だけになっていないか、どこかの研究の類似研究ではないかなどを審査しているようで、いわゆる「高校生らしさ」みたいなものも一つの評価ポイントになっている気がする。

 

色々な学会の高校生部門の発表を見たが、システム系の学会は、かなり高校生でも高度な内容に感じるが、一般の発表内容になると専門外の人には理解しがたいものも多く、それはそれで、高校生らしさなのだろう。

 

土壌学会や地理学会などの発表は、要旨などを読むとやはり高校生らしさを感じる。

 

この高校生部門での学会発表、総合選抜に向けた1つのツールになりつつあるのではないかと思う。

エントリー常連校に、総合選抜に力を入れている高校が結構、名を連ねており、総合選抜に向けた一つのルートになっている。

 

ただ、それが正しい姿なのか疑問だし、中には、授業の一環でやったものを単に発表しているものもあり、そこまで行けば、学校の姿勢を少し問いたくなる。

研究を主体的にする力があり、それを入試で審査するのが総合選抜の趣旨だが、明らかにそのように受け取れないものもある。

 

上の子の時の受験で感じたが、総合選抜で学会発表をした事を説明した際、共同発表は必ず自分がどの程度主体的に関わったかツッコミが入り、上の子の友達もそれで説明しきれず、合格できなかった子がいた。

 

単に学会で発表すれば総合選抜に合格できる事はなく、大学の教員もその辺り、学会の高校生部門での発表が、総合選抜のバイパスになっていると感じているのだろう。

 

ちなみに、下の子の学会発表は家庭教育としての一環と、学校選抜を狙っているので、そこに少しでもアドバンテージを持たせられないかと思ってエントリーしてた。

 

難解な数学や理科はもう教えられないが、論文の書き方、ポスター報告をする際のポスターの作成の仕方は、今でも学術学会に所属しているので、何となく子供に教える事ができる。

そう言った意味では、我が家の家庭教育の一環なのである。

 

運動は教えられないが、教えられる範囲で教え、子供の将来に役立てばと思っている。

今週にいつ、通知が来るかが分からないが、ワクワクする1週間である。

 

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