AO入試、とかく「水準に達していない」とか、「学力が低い」と言われがちで、一芸入試と勘違いしている風潮がある。

 

しかし、先日、東北大学でのAO入試や推薦入試などで合格した、学生の学業状況を研究した記事が載っていた。

 

実際には、モチベーションなどが高いことや、学力も逆に一般入試の学生より良好な感じで記事はまとめられていたように記憶している。

確かに、好きで行くわけなので、専門科目の学力は高いと思うし、それは、自分自身が数十年前に大学で推薦で入った時に既に感じていた。

 

総合選抜は当時は無かったが、専門系の高校を出て入ってきている学生は、教養科目こそ苦戦したものの、専門科目では力を発揮し、専門科目の成績上位者は専門系の高校出身者で占められていた。

 

大学と高校で決定的に違うのは、普通科という存在はなく、何かしらの専門性を持って勉強する点で、理系に進めば、世界史や日本史は、まず学ばない。

さらに、国文科などに行かなければ、国語も学ばなくなり、あれだけ重要科目に位置付けられていた国語が、大学に行ったらあっさりと学ばなくなるのである。

 

正直、高校で学ぶ古典や漢文などは、どんな意味があったのか不思議で仕方がない。

 

そして、最終的には在京大学を目指して東北大を受験しなかったが、一時期は、上の子は受験する候補の1つにはなっていた。

その時、詳しく募集要項などを見ていたが、やはり、高校での通知表の要求レベルは評定4.3、英検も2級ぐらいが要求レベルだった気がする。

この学力、筑波大学もほぼ同水準で、英検2級を課している時点で、学力が低い学生は入ってこないだろうと思う。

 

このAO入試、総合型選抜の学生の学力に関する記事で、読者のコメントは、Fランクの大学は、一般入試の学生の方が遥かに学力が高いとのコメントが載っていた。

確かに、学力が低い大学では、学生集めの手段なのかもしれないが、英検などの外部検定で一定の水準を課している大学であれば、そこそのの質は確保し、かつ入学後のモチベーションは高いと総括できるのではと思って記事を読んでいた。

 

4月になれば、子供が大学生になるので、総合型選抜で入った学生の学力が見えてくると思う。

受験で一つだけ言えるのは、一般入試が狭まる中、総合選抜などを使わない手はない事だけはハッキリしている気がする。