「稲盛和夫 明日からすぐ役立つ15の言葉: 一言、一言が効く! 」大田 嘉仁
稲盛さんの側近だからこそかけてもらった言葉や知ることができた場面に稲盛さんの哲学を感じる本。言葉はいつ、だれが、誰に対して発するかによってその作用が異なります。その言葉が使われた前後の物語も書かれているので、その「効能・実績」になるほどと納得できます。「それでも、天を敬い、人を愛する」というのは、そこにある「それでも」が深い。いろんなことがあると、きれいごとだけではやっていけないという気分になることもありますが、「それでも」善いこと、美しい行いをするという意識を持ち続けることが大事なのだと思います。
以下は文中引用とミニ感想。
謙虚さが、その人を助ける。「相手を思いやる」ことは、「自分を思いやる」こと。謙虚さは魔除け。→傲慢、独りよがりは危険!
人は「反省すること」で、向上する。→だからこそ、人の過ちを赦すことも必要なのだともいます。
いい「人生観」は、いい「仕事」に直結する。→この文面だけではつたわらないかもしれませんが、いろんな本を読み、いろんな人の話を聞いた人なら、この文面だけでも分かるなあと感じると思います。
人の気持ちがどう動くか リーダーはつねにそれを考える必要がある。
善きことを思い、善きことを行えば、善きことが起こる。→きれいごと、理想を言っても…という気持ちを持たず、それを思い、口に出し、意識して行えば!と思い続けることが大切なのだと思っています。
稲盛さんの口癖は「ありがとう」。
相手を思いやる気持ちは、人に多大なエネルギーを与えてくれる。
人間として何が正しいのかで判断する。
誰から見てもただしいもの、普遍的正しさを追求する。
「嫌われたくない」という利己心が、人をだめにする。部下が育たない。
相手にとって本当に善いことを厳しく見極める、
小さな改良改善を日々積み重ねる。→現状に甘んじない。
独善的、独りよがりは危険。他人の意見を聞かなくなり、協力を得られなくなる。
「動機が善であり、私心がなければ」必ず成功する。
結局、自分を変えられるのは、自分だけ。
自分で考える。見えてくるまで、考え抜く。周囲が変わる度に右往左往するのではだめ。
本をたくさん読んで、その内容を忘れていたとしても、本当に大切なことはお腹の中に残っている。それが、自分の価値観、哲学になる。