「死んだ動物の体の中で起こっていたこと」中村 進一 | ひめぴょんのブログ

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岩国在住です。ここでの生活の中での楽しみをご紹介できたらと思っています。せっかくなので、行こうと計画中のイベント情報などもupすることにしてみました。

「死んだ動物の体の中で起こっていたこと」中村 進一

獣医病理学専門家が言葉で伝えることができない動物の「死」に真摯に向き合うことで、その対極にある「生」の大切さが理解できることを伝える本。眼で見て、かたちを観察して、どうやって死んだのかを調べる。そして、恒常性が破綻した「変化」を手掛かりに死因を探り、死に至るまでに何が起こったかという「物語(ストーリー)」を推測する。一つの死が、未来の多くの命を救うことにつながるように仕事をしている様が伝わります。以下は本文中の内容から。

長寿化に伴い、当たり前ですが動物もがんの発生率が増大している。

人間の医学ではそれなりにわかっていることが、動物の医学ではまだわからないことだらけ。

動物園は動物が「密」になっている場所で、パンデミックになりやすい。→そういわれれば!

「野生下では見られないけど飼育下ではよく見られる病物の病気」というのはけっこうある。

無知や不注意といった「意図せぬ虐待」がしばしばある。

一律に「これが正解」と示すことは難しい。→人間にも当てはまるなと思いました。