「君が手にするはずだった黄金について」小川 哲 | ひめぴょんのブログ

ひめぴょんのブログ

岩国在住です。ここでの生活の中での楽しみをご紹介できたらと思っています。せっかくなので、行こうと計画中のイベント情報などもupすることにしてみました。

「君が手にするはずだった黄金について」小川 哲

本屋大賞ノミネート作品。小説家として生きる日常みたいな話。その日常の中で起こったことといろいろと考えたことを織り交ぜたような形の(たぶん)フィクション。つぶやき物語みたいな感じ。占い師、片桐、ババという嘘を糧にしているような存在との接し方、それらに対して思うことを深く描いている。そういうお話。

以下は文中引用とミニ感想です。

なんのために、こんなに本を読んでいるのだろう。→自分の時間の多くを割いていることに対してときにそういうことを考える。理由はなくてもいいのかな と思う。それはきっとやりたい事だから。

本は孤独な作業であり、能動性を要求する。

手に入れることのできなかった無数の可能世界に想いを巡らせながら、日々局所的に進歩し、大局的に退化して生きている。

この世には、謝っても許されないことが無数にある。

世の中には理解できない人間がいるもんだ。

自分の能力と、自分のやりたいことが乖離していき、最後には修復不可能なほどの溝になった。→そういう場合、どこかに無理が生じて不幸な結果になる。

不特定多数の誰かに好かれるということは、同時に不特定多数の誰かに嫌われるということ。