永興寺(臨済宗)の法話会に行きました。いつものように執事さんと住職さんの二部構成。
執事さんは三十三観音について。水月観音は水に映った月を見る。水は鏡と違って静かな状態か波打っているかによって対象物の映り方が変わります。鏡のように常に同じように対象を映すようであれば、乱れがなくて良いのでしょうが、なかなか…。
住職さんは除夜の鐘にちなんで煩悩と妄想について。じわりじわりと語るその流れに身を任せるように言葉を追っていると、いつのまにかストンと腑に落ちてきます。
六根(6、眼、耳、鼻、舌、身、意)×三不同(3,好・悪・平)×浄・染(2)×三世(3,過去・現在・未来)をすべて掛け合わせると108。
分からないということを実感として分かること。
いろいろな考えを追いかけなければ煩悩も妄想もついてこない。でも、やはり考えることも大事。そして、考えない時間も大事。そのバランスが大事なのかなあと思いました。
空になる時間を持つ。
自分を捨てる。→これはなかなか難しい。
信じる。
最期に来年の干支にちなんだ短冊をいただきました。「龍吟慈悲」の文字に龍の代わりにタツノオトシゴの絵。来年はこれを飾ります。