「頭がいい思考 バカの思考(プレジデント2022年12/16号)」
この雑誌は表紙を見て気になったら図書館で借りて読みます。巻頭にある「言行録」はお気に入りのコーナーです。全文読まなくても、いい言葉に出会えます。
言行録から:
大人の皆さんは自らの脳をつまらない情報の掃き溜めにするのではなく、読書や自然などを通して、教養や情緒や美的感受性を養ってください(藤原正彦)。
挑発的な物言いで恐縮ですが、いまここで僕が「バカ」と読んでいるのは「概念は孕む同一性は一つしかないと信じている人」。もっとわかりやすく言うと、「自分は絶対に正しい」と意固地になって、他人を全否定する人です。(池田清彦)
特別対談「養老孟司×藤原正彦」より:
藤原:教養と実体験が乏しくなり、考えることをしなくなった日本人。数学や理論物理学では美的感受性が最も重要。
養老:表層的な価値観で世界が動くようになってきていることに危うさを感じる。
「地頭がいい人」になる方法(金田一秀穂):地頭がいい人とは「物事にこだわらず柔軟で、謙虚な人」。
7要素①細かいことにこだわらない②柔軟な思考ができる③謙虚④視野が広い⑤世間体を気にしない⑥プライドにとらわれない⑦思考が深い。
AIにはできない、人間の「新・思考法」:一次情報(自分で見聞きした情報、足を運んで感じとった情報)に触れること。自分で問いを立てて検証する。AIには自ら問いをつくり出すことはできない。
人間だけができて、AIにはできないこと「データに基づかない思考」。そのために重要なのが哲学。