「無知の死: これを理解すれば「善き死」につながる (小学館新書)」 | ひめぴょんのブログ

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「無知の死: これを理解すれば「善き死」につながる (小学館新書)」島田 裕巳、2021年発行

「人がどうやって死ぬのかを知らないで、死について考えるのは無理なことではないだろうか。」と、どんな風に人が死ぬのかについても詳細に記載されています。ただ、それを知ったところで死についての考え方が変わるかといえば疑問が持たれましたが、知らないよりは知っている方がいいのかという程度には感じます。病院死、施設死が増えたのでそういう場で働く人はいろいろな死を見ていますが、だからといって死について死を見知っていない人と比べて特別な考えを持っているかどうかは疑問です。以下は文中引用とミニ感想です。

死は誰にでも訪れる出来事だが、プライベートなことであり、他人とはかかわりがないものになった。→有名人でも死後かなり経過してからその事実を知ることが多くなりました。近親者でも知らないことも増え、またその事実を知らなくても困らないというのも現実です。

来世より現世に重きをおく新宗教(創価学会など)。→確かに仏教もキリスト教も天国とか地獄とか、供養、輪廻転生など死後について説くことが多い気がします。

死後のことについて思い煩う必要はいっさいない。→自分自身の死後についての記述。残されたものについては残されたものでやっていくので、気にしないでいいということでしょう。

一歩身を引いて考える姿勢を保ち続ける必要がある。ストレスの軽減に結びつく。善き死を迎えるためには、ストレスを溜め込まないで生きることが大切。→深く考えることも必要ですが、メリハリを付けて軽く受け流すくらいでいいのかもしれません。