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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」2話目です。
アップデートが一つ完了した誠は、引きこもっている息子が部屋から出てきて学校へ行くことを想像したり、職場の夜の飲み会に誰も賛同しなかったのでランチ会ならば全員賛成するのではと、自分に都合の良い妄想をしてしまいます。
月曜に誠が全員を飲み会に誘うシーンがありました。
確かに私が社会に出たころは、月曜でも無理やり飲み会に連れていかれたりしました。
本当に嫌でした。
酒の席でないとコミュニケーションをとれないということが、そもそもの間違いだと私は常々思っています。
また誠はついつい「男なんだから」と口にして、なかなかアップデートできません。
娘が腐女子で同人作家です。
描いているのは18禁の同人誌です。
母親は知っているみたいですが、父親には絶対内緒です。
同人活動をしていることは父親の誠は知っているみたいですが、内容までは知りません。
そして二次創作を見下しています。
娘が命を懸けている同人誌即売会に、熱が出てしまい、代わりに誠が行くことになりました。
そこで覚えるカルチャーショックの数々。
同人誌即売会は誠のような父親でなくても、その世界を知らなければ、誰もがカルチャーショックを受ける場だと思います。
更に誠は過去に二次元に生きている人を見下す発言をしています。
親に何を描いているかを知られるくらいなら腐女子は死を選ぶという言葉には、非常に賛同しました。
私が社会に出たころ、まだ腐女子やBLという言葉はありませんでした。
しかし二次創作にはそういう作品が溢れていました。
当時から一人暮らしだった私の家には、家族にバレたくないという理由で、過激な内容の同人誌の避難場所になっていたことがあります。
今回は、自分も若いころは寝ずにドリンクを飲んで原稿を書いていたなとか、当時の即売会のことなどを思い出しながら、懐かしい気持ちで見ていました。
最後に仲良くなった息子のゲイ友が、男性とハグしているのを見て、アップデートしたつもりでもまだ現実では受け止めきれないということを、誠は自覚します。