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とうとう世界のあちこちからもオリンピック・パラリンピックの中止を求める声が出てきましたね。
日本政府もやりたいのかどうなのか、まったく本気度が伝わってこないから反感だけが募っていくのだと思います。
「オリンピックを開催します。そのために我々はこのようなことをします。そして国民の皆様の協力が必要です。みんなで一緒に乗り越えましょう」くらい言えば、もう少し周りから賛同を得られると思うのですが。
今の政治家では無理でしょうね。
ผู้คนทั่วทุกมุมโลกคัดค้านการจัดการแข่งขันกีฬาโอลิมปิก
يعارض الناس في جميع أنحاء العالم إقامة الألعاب الأولمبية.
Les gens du monde entier s'opposent à la tenue des Jeux olympiques.
主語を「世界中の人々」にしたのですが、この解説はまた後日にします。
オリンピック・パラリンピックとすると長くなるので、今回もオリンピックのみにしています。
「反対する」と「開催(する)」という表現です。
タイ語の反対するは「คัดค้าน」です。
「ค้าน」だけでも「反対する」の意味があります。
「คัด」は「選ぶ」「書き写す」「詰まる」などの意味があります。
「反対することを選ぶ」ということなのでしょう。
開催は「การจัด」、「จัด」に名詞化する「การ」がついた形です。
「จัด」は「整える」「設える」「手配する」などの意味がありますが、行事を開催するときの「開催する」にも使用します。
アラビア語の反対するは「عارض」(辞書に載っている形)です。
この単語は「現れる」「提示する」という単語から派生したのですが、どういう経緯で「反対する」「背く」「抵抗する」等の意味を持つようになったのか、想像ができません。
「إقامة」は「開催」の他に「建立」「滞在」などの意味があります。
動詞は「أقام」、それぞれの意味の動詞にあたります。
「立ち上がる」という単語から派生した語です。
「立ち上がる」→「立ち上げる」→「いろいろなものを作り出していく」と意味が変化していったのかなということは想像ができますが、どのへんで「滞在する」の意味がついてきたのかは、想像できません。
フランス語の反対するは「s'opposer」(不定形=英語の原形)です。
これは「再帰動詞」という動詞の種類です。
「s'」は再帰動詞を表す「se」が、母音扱いする語の前に来たため、「s'」の形になっています。
「se」の部分が、人称に一致します。三人称のときが「se」なので、例文ではそのままです。
「opposer」は「反対させる」です。「自分自身を反対させる」→「反対する」の意味になります。
前置詞の「à」(英語の「to」「at」「in」などの意味)を後ろに置きます。
「tenue」は「管理」「行儀」「身なり」などがメインの意味で、動詞「tenir」(不定形=英語の原形)はメインの意味が「掴む」「支える」「保つ」などになります。
「開催(する)」は辞書の比較的後ろに出てきます。
「反対」に関しては下記ブログでも書いています。
このまま世界的に「オリンピック反対論」が高まっていく中で強硬的に開催したら、世界中から日本が嫌われてしまうでしょう。
せっかく戦後70年以上かけて築き上げてきた、世界的に見てもアンチが少ない国の一つである日本が、世界の嫌われ者になってしまいます。
それだけは避けてほしいです。
People all over the world oppose holding the Olympic Games.