闘病ブログに戻ります。

 

退院して初めてがんセンターへ向かう。

今までは通院治療時も2週間以上期間を開けることはなかったので、3週間ぶりにがんセンターへ向かうことが、久しぶりにがんセンターへ行くような気分になる。

検査はまだ先で、今日は現在の様子を報告に行くだけだ。

早くこの何とも言えない気分から解放されたいと思う。

 

退院時とそんなに体調は変わらない。

無事に髪の毛の量だけは増えている。

のどは相変わらず痛い。

味覚はまだない。

手足の痺れはあるけど、そんなにひどくない。

便秘や下痢はない。

頭痛や発熱もない。

 

がんセンターへ到着し、受付を済ませる。

しばらくして頭頸部内科に呼ばれ、診察を受ける。

医師には相変わらず顔色いいねと言われる。

普通はっもっと顔色が悪かったり体調が悪かったりするらしい。

体調を聞かれたので、上記の通りであると告げる。

(医)「それで、胃瘻の調子はどう?」

(私)「開けてません」

(医)「開けてなかったっけ?」

(私)「はい」

久しぶりにこのやり取りをしたような気がする。

最初の治療計画書には、確かに入院時に胃瘻を開けると書いてある。

しかし胃瘻を開けることなく、最後の入院をむかえた。

そのときに胃瘻のことを聞かれたので、開けていないと答えた。

胃瘻を開けるのかなと思っていたら、開けることなくそのまま退院の日になった。

のどのあたりに放射線をあてる場合は、胃瘻を開けることがほとんどだそうだ。

しかしながら結局、胃瘻は開けることはなかったのだ。

退院して治療も終わったんだし、いくらなんでも、もうこれから胃瘻を開けるということはないだろう。

 

食べられるんだったら問題ないかと言われ、胃瘻の話はどこかに行ってしまった。

まだ抗がん剤の影響で白血球の値が低いので、引き続きインフルエンザなどの感染症に注意するように言われた。

さらに誤嚥性の肺炎にも注意するようにも言われた。

飲み込むのがつらいので、可能性がないとは言えない。

 

それから検査の日が決定した。

年明けすぐだ。

そしてその2週間後に検査結果が出る。

一瞬の緊張が体を駆け抜けた。