子供の言葉、大人の味覚 -27ページ目

子供の言葉、大人の味覚

なすこんのブログ

(言葉の森、作文教室のようすを紹介しています)
(さかのぼって書いています。2012年10月16日記)


 作文に書くことをイメージしやすいように最初に書く構成図です。四角い枠がたくさんあります。四角い枠を矢印でつないだり、イコールで結んだり、文字を書き入れたり、絵を描いたりしながら、その日のテーマに関連して思いついたことを自由に書いていきます。

 これは小1の女の子の構成図。小1生はもう1人いますが、2人とも、あった出来事を時間軸に沿って順番に書いていきます。もうちょっと学年が上がると時間軸によらず、いろいろ自由な発想になってくのが、見ていておもしろいところ。


 この日、この女の子は、冬休みに北海道のおじいちゃんおばあちゃんのお家に行ったことを書きました。かまくらを作って中に入ってみたそうです。かまくらの中ににっこり笑った顔が描いてあるのがかわいいです。この構成図、他の人が見るとまるで暗号のようですが、本人にはちゃんとつじつまがあって、書くことの材料になっています。出来上がった作文は絵の下です。


子供の言葉、大人の味覚

かまくらをつくる by アップル(小2)


 ひこうきにのっておばあちゃんのおうちにいきました。おばあちゃんがむかえにきてくれました。うれしかったです。おばあちゃんとおじいちゃんは車でむかえに来てくれました。おうちにいって、おうちにはいったらあたたかかったです。まるでおうちのなかはおんせんみたいにあったかかったです。あつくてすこしあせをかいてしまいました。おふろにはいってからあをあらって、からだをあたためてパジャマにきがえるとあたたかくしていいきちでねました。


 あさになりました。たいようがポカポカとかがやいていまいsた。その日のなんいちかあとゆきがゆってかまくらをつくることにして、ゆきをあつめてはかため、ゆきをあつめてはかため、そのくりかえしでかまくらのかたちができました。まるでかまくらはおうちみたいに大きかったです。どうしてかというとゆきをたくさんつみあげたからです。トンネルをほるときグサグサとおとがしました。おばあちゃんがいいました。


「はいってきてください。」

わたしは

「はい」

といいました。そしてはいりました。

おわり

(言葉の森、作文教室のようすを紹介しています)

(さかのぼって書いています。2012年10月16日記)



子供の言葉、大人の味覚


 昨年、11月から始まった作文教室。いつものように体育館2階の会議室を借り、みんなで作文を書きました。大きな窓があって、見ただけで寒くなっちゃうほどの寒々しい風景が広がっています。でも、教室の中はあったか。日の光もよく入ります。子供たちは薄着で平気です。


 この会議室にはホワイトボードがあって、いつも子ども達が書きたがります。作文や読書が終わったら、「静かに」書いていいことになっています。ホワイトボードはつるつる滑って、書きにくいのですが、習った漢字を書いて「これ読める?」とか、ドラえもんの絵を描いたりとか、ただぐしゃぐしゃに丸を描いたりとか、ヒソヒソささやきながら、いつまでも遊んでいます。


 作文が終わると、みんなでお弁当を食べます。冬は寒いので、だいたい屋内で食べます。がんばったあとのお弁当はなかなかおいしいらしく、子ども達もあれやこれや話しながら食べています。

言葉の森 作文教室 柏の葉公園教室、作品より)


子供の言葉、大人の味覚

「では、テストを開始します。」
シンドー先生がとてもまじめな声で言いました。このテストは「HSLテスト」といい、とても大切なテストです。このテストはほかのテストとは全くちがいます。私は一問一問、とても真剣にやっていました。そして、一秒一秒を大事にし、緊張しながらテストを進め、分からない、びみょうな問題が一問もないように終わらせました。
 翌日、テストが返されました。私は早く見たい、と思いながら、見たくないとも思いました。でも、ゆっくり目を開け、テスト用紙を見てみたら130点と書いてありました。私は何が何だか分かりませんでした。ふつう100点がいちばんいいのに30点おまけされていたのです。あの時、私はまるででっかいはてなマークが頭の中に入っているかのように、頭がぼう然としていました。その時、シンドー先生はうれしそうにクラスのみんなにテスト全問正解の人を言いました。私は含めて10人ぐらいの人が呼ばれました。全問正解の人をみんな呼び終わったら、シンドー先生は
「この中でも最も良い成績を残した人がいます。」
それは私らしく、一つの問題がとてもよく説明できたから30点おまけしてくれたそうです。それも30人中私しかおまけされなかったのです。それは私がとても頭がいいことをしめしたことだと思い、うれしくてうれしくてたまりませんでした。
 いちばんになるにはとても苦労しなくてはなりません。でも、いちばんになると、まるで心がピカピカになったように、すっきりすることが分かりました。私は次、図工のじゅぎょうでいちばんになりたいです。上手に書けた人は先生に選ばれ、選ばれた人がいちばんです。私は図工が大好きだし、お母さんも図工に関わる仕事をしているから少しは自信があります

合格教室の後に
テストのドキドキが伝わってくるなあ。それにしても、30点のおまけはすごいね!