子供の言葉、大人の味覚 -24ページ目

子供の言葉、大人の味覚

なすこんのブログ

 言葉の森森林プロジェクト のFacebookや掲示板に、実際に作文教室を開いてみてどうだったかの感想を載せてもらいました。まさに感想文^^ Facebookでは読んだ方からのコメントも入って嬉しかったです! これを読んだ人が、「あ、私もやってみよう!」という気になってくださったらすごくいいな、と思っています。

 言葉の森の森林プロジェクトは、お母さんなどが中心になり、自分の子どもや近所の子どもたちに、作文やそのほかの勉強を教える寺子屋的な教室を、全国に展開していくプロジェクトです。小さな個人塾が開けるシステム、その小さな塾がネットワークでつながっているというイメージで考えてもらえば分かりやすいかもしれません。結婚や出産、引越しで一時、社会を離れたお母さんの社会復帰にはぴったりのプロジェクトです


 柏の葉公園教室では随時、生徒さんの無料体験学習も受け付けていますが、教室を開いてみようかなというお母さんの見学もお待ちしています。時々、借りている教室の場所が変わりますので、このブログからご一報くださってから、体験学習または見学にいらしてください(^_^)/


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子供の言葉、大人の味覚

言葉の森の作文教室を開いて 浅岡佳代(柏の葉公園教室)

 私が言葉の森の教室を開かせてもらったのは2005年の11月です。夫がハワイへ海外転勤となり、ハワイ島ヒロに転居したのがきっかけ。まだその当時は森林プロジェクトはありませんでしたが、中根先生がこころよく了解してくださいました。
 2003年から通信教育の講師をしていたので、やり方などは分かっていました。また、ハワイ島には日本の現地校がなく、国語教育の需要があったというのも追い風でした。たくさんの子ども達が来てくれ、長文音読と作文を柱に、やりがいのある仕事ができました。
 2010年に帰国してからはまた通信教育の方に戻りましたが、2011年には平行して再び教室を始めました。小さいながらも自分で経営する方がずっと面白かったからです。ちょうど森林プロジェクトも立ち上がり、再スタートにあたって非常に心強かったです。

 教室を開いてよかったことは、何と言っても、自分の子供たちが5年半の海外生活にも関わらず、帰国後、日本語の勉強と生活に追いつけたことです。帰国直後は苦労もありましたが、いまは中1、小5の2人とも問題なく日本語の生活になじみ、地元の公立学校に通っています。
 小5の次女にはとくに暗唱が役に立ったようです。少し不自然だった日本語が、みるみる正しい日本語に直っていき、ふたたびおしゃべりな女の子になっていったときはほっとしました。時々、うるさすぎることもありますが^^
 中1の長女も難しい長文を読み続けたことで、抽象的な思考力がよく育ってきているように思います。これから迎える青年期に向けて、じっくり自分で考えられそうです。また、大人の話にも入ってくることが出来て、本人も楽しいんじゃないかと思います。

 でも、何より、いちばんよかったのは私自身にとってです。引越しても新しい土地でいつでも仕事ができる、仕事をすることで子どもを保育園に通わすことができる(現在、いちばん下の子が保育園児)、子ども達の無邪気さに触れることができる、社会人としての意識を持ち続けることが出来る、少しでもいい教え方がないかと工
夫できるので、つまらないことを考えずにすむ(笑)などなど。

 わが家は夫が超多忙で、両方の両親が遠方に住んでおり、子育てを手伝ってもらうことが難しい状況です。かつ、引越しが多い、となると、ほんとうに身動きが取れません。というよりも、社会との接点を持たずに、家庭にこもるのは、私にとっては少しも人間らしい生活ではありませんでした。そこから、脱却できたのはひとえに言葉の森とこのプロジェクトのおかげです。

 ところで、考えてみると、いま、これほどまでに核家族化が進む中、ご主人が忙しく、転勤も多いという女性はとても多いのではないでしょうか。そこに息苦しさを覚えている方々もまた多数いらっしゃると思います。そんな方には言葉の森の教室を開くことを心からおすすめします。もちろん、子どものためにもなりますし!



子供の言葉、大人の味覚 子供の言葉、大人の味覚


 長文音読がなかなか定着しない子がいるので、10月から全員に長文テストをしています。毎回、3問、穴埋め問題を出題します。感想文のない週も清書の週もやります。これで、1日1回の長文音読が定着すればいいなと思っています。長文音読さえしていれば、文章力、理解力、思考力、ぜったいアップです! というか、読まないと、作文は、上手になりません。ぜったいに。

子供の言葉、大人の味覚  この長文テストは9月から、「やるよ~、やるよ~」と告知していたものでしたが、10月の第1回目のテストの時、シーンと静かな教室の空気を突如、破った声がありました。


「先生、答え見ました! これ、これです! バツしてください!」


 息せき切って問題と答えの紙切れを持ってくる子。。。初めてのテストで張り切りすぎて、思い出せそうで思い出せない単語を、うっかり長文をのぞいて調べてしまったようです。


 そのぐらいがまんしなきゃね~。それとも、がまんできないほど、テストにもえたってことか。はたまた、私がなめられてるってことか……。


 結果は3問中2問正解。1問不正解。いちおう、全部に丸はついているので、答えを見たと主張(?)する問題には


“答えは合っていますが、正解を見てから書いたのでバツです”


と書きました。家に帰って、いったいどんな言い訳したんだろう。



実際の問題はこんなかんじです。前後の文脈から答えを考えることはできません^^ 毎日読んでいたら、このくらい覚えてるだろうというのが作問の基準。



*長文問題 小2 10.1週*


1 □□□には、さまざまな種類(しゅるい)があります。トランプの「神経(しんけい)衰弱(すいじゃく)」の記憶(きおく)にあたるものは……


2 水泳(すいえい)やスキーなども□□□が覚え(おぼ)ているので、言葉(ことば)で説明(せつめい)できなくても自然(しぜん)と□□□が動い(うご)ていくものです。

3 シカ、シカ、シカ、……」言い終わったあとに、「サンタクロースが乗っ(の)ていたものは」と聞く(き)と、つい「□□□」と答え(こた)てしまうようなものです 。



毎回、問題を作るのはちょっとたいへんそう。でも、たいへんなのは1年目だけです。言葉の森の課題は毎年、変わらないので、1年目を乗り越えられれば、2年目からはらくチンに、なる、はず。




言葉の森  作文教室 柏の葉公園教室の様子を紹介しています)




子供の言葉、大人の味覚

↑これは小2の項目票。評価を入れて、できた作文にぺたっと貼ります。



 教室では書いた作文をその場で添削して返却しています。その日の成果をその日のうちに持ち帰れると家でも話題になりやすいようです。前日にいろいろ似た話をして協力してくれたおうちの人も、それがどんな作品になったのかがすぐに見られるのは楽しいのかも。


 添削をすばやく行うために、この小さな票を使っています。A4の紙で、8こ取れるほどの大きさです。下の段に、◎よくできた ○できた -できなかった 空欄 課題ではなかった を入れていって、作文の空いたところにぺたっと貼ります。講評はなし。でも、よく書けているところに赤線をひいたり、ハナマルをつけたり、かんたんなコメントを書き込んでいきます。最速の添削^^


 日によって、「項目表では目標字数が1000字だけど、長文の内容が難しいので800字でいい」とか言うときは、最初に項目表の方に赤で書きこんでおきます。こうすると忘れません。


 小2の項目が徐々に増えて、中1ではこんなに↓多い項目になります。たいへんそう( ̄□ ̄;)!!


子供の言葉、大人の味覚


 私がこのたくさんある項目の中でいちばん好きなのは、「たとえ」の項目。「まるで~のよう」という書き方で比ゆの練習をします。小学校の間は必須です。


 「たとえ」のいいところは、「まるで~のよう」のかたちさえ守れば、間違いがないというところ。“一体、それのどこが、どう、たとえなん?”と考えるのもけっこう楽しいです。さすが子ども達、ありきたりのたとえでは納得しない。というか、一般的なたとえにこだわらないから、発想がかなり自由。


 いま、手元にある子ども達のたとえはこんなかんじ。


合格東京スカイツリーは634メートルもあります。まるで中国の万里の長城みたいです。(小2 男の子 10.2週)

合格やってみたら、まるで火が水にけされるようにかんたんでした。(小2 女の子 10.3週)

合格私の手はマメだらけでした。気持ち悪くなるほどいっぱいできていて、まるでタコのきゅうばんのようでした。(小5 女の子 10.3週)

合格おばあちゃんはあの時まるでずっとがんばってきたことができたかのようにとても嬉しそうでした。(小5 女の子 10.3週)

合格あとで思ったが、応援団はまるで炎のようにあつく、あつく燃えたんじゃないかと思った。(小6 女の子 10.3週)

これを読むのが毎回、楽しみ(^-^)