漫画家の芦原妃名子さんの早すぎる旅立ちに

衝撃を受けています。

 

*************

漫画家・芦原妃名子さんが死亡 「セクシー田中さん」など連載(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース

 

*************

 

ご家族と、関係者の皆様のお気持ちを思うと胸が痛みます。

謹んでお悔やみを申し上げます。

 

またドラマ化にあたり関わられた

ベリーダンス業界の諸先輩方、友人の皆様にも

心からお見舞い申し上げます。

 

ベリーダンス業界の末席に連なる者として、

芦原妃名子さんへは

ベリーダンスに関わる

素晴らしい作品を作ってくださったことへの

感謝を込めて

投稿させていただきます。

 

 

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

 

ドラマ開始前から涙したり笑ったりして

「セクシー田中さん」を読ませていただきました。

 

漫画は縦軸にベリーダンスとするなら

 

横軸には

世の女性たちの葛藤輝き

光を当て

 

男性の生きづらさにも

焦点を当てた

生き生きとした作品です。

 

 

そして

「セクシー田中さん」は

 

とかく華美な印象が目立ちがちな

ベリーダンスに、

人生の深みと喜びと葛藤という

「生命」を吹き込んでくれた

素晴らしい漫画でした。

 

 

▼芦原妃名子さんご本人の言葉より

========

「セクシー田中さん」は一見奇抜なタイトルの

ふざけたラブコメ漫画に見えますが.....

自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、

優しく強く寄り添える様な作品にしたいという

思いが強くあり、ベリーダンスに纏わる方々の

思いにも共鳴しながら、

担当編集と共に大切に描いてきた漫画です。

========

 

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

 

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

 

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

.

そして、芦原さんが亡くなる前にブログで伝えていた

「原作で大切にしていた」であろうシーンを先程漫画で読み返していました。

 

.

いくつかの名言をここに記して哀悼したいです。

.

.

「すべての少女たちへ

あなた達には価値があり力があり

あなたの夢を追い求め叶えるために

この世のあらゆるチャンスが

与えられていることを信じてください」

(ヒラリー・クリントンのスピーチより)

.

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

 

 

「自分が自分についてきた嘘が

 田中さん見てると

 突き刺さる」(朱里)

 

 

「人は 感情を取り上げられると

 どこか壊れて行くのよ」(笙野母)

.

.

「ひとつひとつは些細でも

 たくさん集めると

 生きる理由に  

 なるじゃないですか」(朱里)

 

 

「朱里が全力でハードル下げた

 結婚相手の条件すら

 オレにはすげー重い」(進吾)

 

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

.

 

「君のダンスはへっぽこだけど

 他人(ひと)を変える力がある」(進吾)

 

 

「彼女は知ってるんですよ

 『自分を助ける最良の人は自分』って」

(田中さん)

 

(C)Hinako Ashihara 「セクシー田中さん」

 

 

名言は他にも色々。

 

芦原妃名子様、関係者のみなさま、

素晴らしい漫画作品を作ってくださり

いちベリーダンサーとして心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

この漫画はドラマ化📺されると

日本列島で多いに湧き。
 

最終回放映後も、

年末年始の特番のなか、

Huluで総合トップテン入り

(私の観た時は総合8位)していました。

 

 

個人的にはドラマ開始初回から、

まさかの私の父へ

父の友人(70代後半)から

 

「ベリーダンスのドラマ始まったね、

 あれはいいね。お嬢さんベリーダンス踊っているのでしょ?」

 

と久しぶりに電話☎️がかかってきた

というほどの影響があり。

 

 

私はドラマ制作にまったく関わっていませんでしたが、

ドラマのおかげもあって友人から応援をしてもらえる

機会も増えました。

 

 

そんな出来事が私の身近に小さな波となって伝わり

ドラマの影響力の大きさを実感し

 

 

ドラマ化されたことにも

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

しかし、その陰で原作者の方が脚本について

人知れず出版社とともにドラマ制作側と

苦渋のやりとりを重ねていたことをつい先日知りました。

 

 

とても大変な進行の中作られた

ドラマであったことが

ご本人のブログから伝わってきました。

並々ならぬ試練の日々だったと思います。

 

↓芦原さんのブログを一部だけ抜粋します

 

=======

 

ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。

 

・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、

よくある王道の展開に変えられてしまう。

 

・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は

原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される。

 

・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、

私が漫画「セクシ一田中さん」という作品の核として

大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、

まともに描かれておらず、その理由を伺っても、

納得のいくお返事はいただけない。

 

といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました。

 

======

 

ドラマを途中で打ち切る決断も

あったかもしれないのにと思うと残念です。

 

 

もちろんドラマに莫大な制作費がかかっているのは百も承知ですが

 

保険をかけたりして

原作者の著作権と尊厳を守る手立てが

今後検討されることを願います。

 

 

そして

出版社も監修したという

芦原さんの投稿が

.

業界の改善という形で

報われるのではなく

ご本人が謝罪ととともに

削除することとなり

 

素晴らしい才能の同世代の女性が、この世を去ってしまったことが残念です。

 

芦原さんの投稿により

日本テレビや脚本家の方に

たくさんの非難の声が向けられて

しまったことも

芦原さんが自責の念を持たれる

きっかけになってしまったとも

言われています。

 

 

大阪なおみさんが

勇気を持って試合を

キャンセルしたように。

 

多忙で大きな責任のある方も、

そして

 

費用にも時間にも余裕が避けない

一般の人も

メンタルヘルスを守ることができる世の中になりますように。

 

 

また今後

ドラマ関係者の方も

個人の生命や心の危機、

尊厳が守られますように。

心から願います。

 

 

作品とともに、

芦原妃名子さんの名が

愛と温もりをもって

繋がっていきますように。

 

 

コミックシーモアの

「セクシー田中さん」

作品サイトには

たくさんの温かい涙の

哀悼の投稿があふれていました。

https://www.cmoa.jp/title/customer_review/title_id/144494/

 

心から心からご冥福をお祈りします。

 

 

▼作品公式サイト(小学館)

https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/46977