スタートから最高速度に達し、フィニッシュまで走り抜ける上でのテクニックは歴史を通じて変わってきた。

古いものから
①スタートから全力を出し、後半失速していく。
②スタートであまり力を使わず少し出遅れるが、後半にその余力で巻き返す。(カール・ルイス)
③スタートで高度な技術を用いて、少ない力ながら速い飛び出しでスムーズに加速し、後半も維持する。(モーリス・グリーン)
④スタートで究極の技術を用いて力を使わず素早い飛び出しを実現し、後半圧倒的な最高速度を維持して、差をつける。(ウサイン・ボルト)

④を目指すべきだが、最初から出来るものではない。

まずは、①が基本だと最近思う。
速くないのに、力を使わないスタートとか小手先の技術を再現しようとして、
結局60m地点までに最高速度に達さないまま、後半微妙に失速し、本気で走ったのか分からないような後味の悪いレース展開になりかねない。
やはり、速い選手に共通なのは、瞬発的に最高速度に持っていける能力だと思う。
その能力を持った上で、さらなる工夫をするべきだと最近気付いた(気付くのが遅い…)

なので、走練習において、スタートからとにかく速く最高速に達せられるよう力を用いる必要がある。
後半の心配はその次だ。