よく肩甲骨を意識しなさいなんて話を聞く。
それこそ、20年くらい前に、クラブの顧問から言われたりもした。

確かに、肩甲骨を意識するのは、スポーツにおいて何となく良さそうな気がするが、なぜ肩甲骨が重要なのか、さっぱり分かっていなかった。


実際、速く走る上で肩甲骨は、どのように関わってくるのだろうか。



まず、動作において、『意識する』ということは、その意識した動きが遅くなることを意味する。

手を速く振ろうと考えると、手の振りは遅くなる。
速く足を動かそうと意識すると、設置時間が長くなり脚のドライブが遅くなる。


人は筋肉がリラックスしている時、もっとも速く動かせる。


なので、肩甲骨は意識するのではなく、緩めておく必要がある。


肩甲骨周りを柔らかくしておくことが必要だ。

肩甲骨周りが緩むことにより、肩甲骨の可動域が拡がり自在に操れるようになる。

実は、肩甲骨の動きが身体の素早い連動に繋がっている。肩甲骨に上半身と下半身がついてくるのだ。


陸上しかり、ゴルフやボクシング、サッカーなどにおいて、肩甲骨は全身を連動させる非常に大切な箇所といえる。

100mにおいて、肩甲骨の動きで後半(60m以降)のストライドを伸ばし、より前に進んでいける。

100mの後半を伸ばすために、肩甲骨の働きが鍵を握る!