不動産物件を購入する際は、当然ながら「どこのエリアの物件を買うか?」が非常に重要になってきます。それは、“逃げ切り世代”と呼ばれている団塊世代の人たちとて例外ではありません。

 彼らは、日本の高度成長期に成人した方々です。当時は、経済の成長とともに、急激な人口増加に対応すべく、日本の至る所で新興住宅が建設された時代でした。

 

 ところが、かつては活気に満ちていたニュータウンの多くが、今では人口流出に歯止めがかからない状態になっています。ニュータウンに物件を購入した人々が次々とリタイア時期を迎えても、成長した子供たちは家を出たまま戻らず、街が年老いていっているのです。

 

 これは、知り合いから聞いた話ですが、同じ世代の親戚同士で、明暗が分かれてしまったという実例です。

 知り合いのお父様の世代が、子供も自立したというので、自宅の売却を考え始めます。ところが、この段になって、お父様や親戚の間で、それぞれ自宅の価値の違いが鮮明になっていたというのです。

 

 ある親戚の自宅は、幹線道路沿いの既存の住宅街にあって、依然、資産価値を保っていたのに対して、近くの山を切り開いて作った新興住宅街に住んでいる親戚の家は、思うように買い手が付かず、売るに売れない状態でした。

 既存の住宅街は、交通のアクセスもよく、ショッピングセンターも近くにあるなど、利便性が良いため、若い世代も多く移り住んでいます。

 一方、新興住宅街には若い世代の流入がないため、街が徐々に寂れ、人口減でインフラがますます不便になるなど、負のスパイラルが進行していました。

 

 このように、同じ世代・親戚同士の間でも、購入時のエリア選択のミスが、自宅を売却する時になって、大きな差を生んでいたのです。

 

 彼らと同じ轍を踏まないためには、どうしたらいいのでしょうか。

 不動産の真の価値を知る方法として、検討している物件の周囲にある中古物件や土地の価格を調べるのが、方法の1つです。

 

 ただ単に、欲しい物件を探すだけではなく、その周囲にある中古物件の相場を確認したり、最終的な土地の底値がどれくらいになるのか等を調べたりすることで、出ている売り出し価格が妥当なものかどうかを判断する目安がわかります。

 たとえば「底値(土地代)が350万円になるのだとしたら、それでも購入するだろうか?」と思案することが、不動産購入においては負けない方法です。

 

 不動産は、失敗できないからこそ「信用できる人に任せたい」という気持ちもわかります。だからといって、ブランドを盲目的に信用してしまったり、「専任なら、相手もきちんとやってくれるだろう」と丸投げしてしまったりするようでは、業者の思う壺です。

 

 不動産取引を行う際、まずは信頼できる業者選びをするところから始めてみてはいかがでしょうか。よろしければ、下記のセミナーがお役に立つかもしれません。

 

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俣野成敏


 

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