今までバリバリ仕事をこなしてきたビジネスパーソンも、40歳を過ぎると、20、30代の頃のような馬力が効かないことを実感してくるでしょう。こうなってくると、「俺ももう年かな」と思うかもしれませんが、もしかすると、それは老化が原因ではないのかもしれません。

 

 あなたは、副腎という臓器をご存じでしょうか。

 

 副腎は5グラムほどの小さな臓器で、三角形の形をしています。腎臓と対になっていて、それぞれの腎臓の上にあります。

 副腎は内分泌器官の一種で、様々なホルモンを分泌しています。このホルモンが、ストレスに対処する機能を持っており、酷使してしまうと疲労して、体が疲れやすくなるなどの症状が現れます。

 

 副腎が分泌するホルモンの中でも、特に重要なのが、副腎皮質から分泌されるコルチゾールです。

 人が何らかのストレスを感じると、コルチゾールが分泌され、体が緊張状態に入ります。脈拍や血圧を上昇させ、血糖値を上げて血の巡りを良くすることで、エネルギーを全身に行き渡らせ、戦闘体制に入るのです。これが抗ストレス作用です。

 

 一般に、ストレスというと精神的なものを思い浮かべがちですが、心理的なプレッシャーだけでなく、仕事上のトラブル、事故や災害、公害や農薬などの化学物質、紫外線や放射線など、身の回りにある、あらゆるものがストレッサーとなって降り注いでいます。

 これらのうち、どれをストレスとして認識するのかは、人によって違います。

 

 人はストレスを感じると、脳の神経伝達を通じて、副腎からコルチゾールが分泌され、体が防御体制を採ります。その血中濃度が一定以上になると、体がそれを察知して分泌を抑制するよう、脳からサインを出します。

 このようにして、体内では、コルチゾール濃度が一定に保たれているのです。

 

 ところが、人が長期間ストレスにさらされ続けると、ホルモンが出っ放しになります。その状態が長期間続くと、ホルモンの生成が減少し、やがてほぼ分泌しなくなります。

 これが、副腎疲労の状態です。

 

 現代社会は、副腎を酷使させる要因に溢れており、休養を取っても、体の疲れやだるさが抜けない理由が、副腎から来ているのであれば、それは副腎を年齢よりも早く消耗させてしまっているという、体からのサインなのです。

 

 副腎疲労というのは、一般医療では明確な定義付けがされていません。ですので、健康診断の項目には含まれていないのが実情です。

 副腎不全などの明確な病気がない場合、基本は自費診療になりますから、まずは以下の図をご覧になって、図の右上にある項目で当てはまるものにチェックを入れてみてください。

 

副腎疲労から病気に至る過程

https://drive.google.com/file/d/1uQIJB9g6XwboFKNnn8l1lxZsedS1B-fp/view?usp=drive_link

 

 もし、4つ以上、当てはまるようであれば、“副腎疲労予備軍”かもしれません。

 

 副腎疲労の根本原因であるストレスへの対処法としては、原因を遠ざけるのが一番です。

 健康管理の基本は、食事・睡眠・運動である点に変わりはありませんが、それ以外に、NMN点滴を受けるなど、アンチエイジング的なアプローチ法も効果があるとのことですから、よろしければ検討してみてはいかがでしょうか。

 

俣野成敏


 

CIRTUIN CLINIC

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