通常、サラリーマンは源泉徴収制度があるために、自ら税金の申告をする必要がありません。

 税金を給与天引きされていることに対して、「損している」「取られている」と感じている人は多いと思いますが、ほとんどの方が、仕方がないと諦めているのが実情です。

 

 サラリーマンの手取り収入が実質、減り続けている現在、人々が収入を増やす手段として考えているのが副業です。

 とはいえ、収入を増やす手段として、サラリーマンがアルバイトなどを掛け持ちすることはお勧めできません。

 私がお勧めする副業とは、個人事業主として事業を始めることです。

 

 サラリーマンの給料は、先に収入から各種税金を差し引かれた後の、いわば“残りもの”です。何を買うにも、手元に残ったお金でやりくりするしかありません。

 ところが会社の場合は、これが逆になります。会社の売り上げ(収入)から先に経費を差し引き、残ったお金に税金がかかります。

 

 実は、個人でも事業を興せば、この仕組みを利用することができます。サラリーマンが、副業として個人事業主を始めることで、確定申告が必要となります。ここに、チャンスが生まれるのです。

 

 通常、会社は出た利益の中から、次の事業への投資を行います。先行投資は、会社を存続させていくためには欠かせないものです。

 ですから会社は、黒字の事業の利益を使って、新しい事業やプロジェクトにトライします。新規事業は、利益を生み出すまでは赤字になりますし、時には読みが外れて、失敗することもあります。

 

 赤字の事業が出た場合、黒字の事業と合算(通算)させることによって、黒字が小さくなります。日本は累進課税方式といって、利益が増えるほど納税額も大きくなりますから、黒字と赤字を通算させて、利益を小さくすることで、全体の納税額を少なくすることができます。

 

 この仕組みは、そのまま個人にも当てはめることが可能です。労働をお金に換えているサラリーマンは、赤字にはなりませんが、副業で事業を始めれば、赤字が出る可能性があります

 税務署によって、副業を事業所得と認めてもらえれば、副業で出た赤字をサラリーマンの収入と相殺することが可能となります。これが、副業サラリーマンにとっての最強の武器である“損益通算”なのです。

 

 先日、税理士と共著で執筆した書籍の増刷が決まりました。今回、これを記念し、特別セミナーを開催いたします。

 

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「知らないと損をする税金の話」解説セミナー

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 共著者である横田秀作さんは、技術開発系サラリーマンから税理士になった異色の経歴の持ち主です。サラリーマンから身を起こして独立・起業した著者2人による、税金解説セミナーです。

 副業に興味がある方、少しでも節税したい方、大歓迎です。ぜひ、セミナーに参加して、お金から自由になるための第一歩を踏み出してみませんか?

 

俣野成敏


 

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『知らないと損をする税金の話~副業のプロと税理士がタッグで教えるプロフェッショナルサラリーマンの節税スキル~』(clover出版)

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