今後は、少子高齢化とそれを埋め合わせるための自動化・AI化が進行し、労働単価は、ますます下がっていく可能性もあります。いずれは、サラリーマンが副業や投資を兼業するのが当たり前の世の中になるのは、間違いありません。

 

 私自身、サラリーマン時代に副業で事業を始め、そこでの経験をもとに独立・起業。その後、さらに兼業で投資を始め、やがて会社をバイアウト後は、投資を本業とするようになりました。

 

 世間では、「投資家は、FIREをしてのんびり暮らしている」などといった情報がまことしやかに流布しています。確かにそれは、金銭的自由を得た者の一面を捉えているかもしれませんが、それが全てではありません。

 

 労働の場合、基本的には働いた分だけ収入になりますから、ある意味、確実です。それがいいか悪いかはともかく、「どれくらい働くか?」「どれだけ期待に応えるか?」等々、自分でコントロールできる世界です。

 

 一方、投資とは他人の事業に出資をしてリターンを得ることですから、自分の労力とは無関係です。会社の内部の人間でもない限り、社内で何が行われているのか、どんなに調べたところで全てを把握することはできません。最終的には、これまでの経験や自身の判断力(リテラシー)に依存することになります。

 そのためには、自身が持つ人間関係や情報源などがカギとなります。それらは一朝一夕にして手に入るものではなく、常日頃からバージョンアップしていく努力が欠かせません。

 

 もともと私は遅咲きのほうで、サラリーマン生活は20年に及び、しかもそのうちの半分は平社員でした。私が変わるきっかけを掴んだのは、会社が50年ぶりの赤字を出し、2度にわたるリストラを敢行した時のことでした。

 当時は、私もリストラ通知を受けたクチでしたが、それによって一念発起し、社内ベンチャーを立ち上げたことが、現在につながりました。

 ピンチとチャンスは、同時にやってくるのです。

 

 あれから20年ほどが過ぎ、当時は私という一個人の危機だった状況から、今ではサラリーマンシステム全体へと危機が広がっているように感じます。

 私は、たまたま会社がリストラ施策の対案として用意した社内ベンチャー制度に巡り合う幸運に恵まれました。でも、ほとんどの方には、そうした幸運が訪れる保証はありません。

 

 だったら、どうしたらいいのかというと、やはり自ら行動するしかないと思います。行動すれば、何かが変わります。

 変化が次の変化を生み、やがて大きな力になるのです。

 

 冒頭で申し上げた通り、最初は副業などで自分の手を動かし、経験知を積み重ねていくといいでしょう。ビジネスを見極める感覚は、投資家として重要な判断力にもつながります。

 そうはいっても、「副業として何を始めたらいいのかわからない」と悩む人が多いのも事実です。そういう方は、副業コミュニティで副業の始め方から学ばれるのも、1つの方法ではないかと思います。

 

【実例解説】未来形「副業」を手に入れ、新たな収入源を創る

https://www.matano.asia/event/miraikei/

 

 よろしければ、ぜひ参加をご検討ください。

 

俣野成敏